
名称からして単なる銭湯ではないことは、まず分かった。
テルメ。ピンと来ない語感。
多分、その昔は「末広湯」といったのだろう。
長男を連れて、自転車で赴いてみると、その名称とは随分イメージが違う和風建築。それも唐破風の建築ではなく、地方の街道沿いにある商家風建物。
テルメとは、ややかけ離れた外観だ
映画「テルマエ・ロマエ」のテルマエとはギリシャ語の公衆浴場、一方テルメとは「ドイツ語で温泉を指す」と温泉評論家山本正隆氏のブログに示されている。
ともあれ、店舗に入ると、テルメの雰囲気が炸裂する。
くつろぎのスペースはロビーという名に相応しい。まるで、旅館風。
入湯料が電子マネーでも支払えるというのもなんとも便利。もちろん、熊猫はsuicaで支払った。
「あぁ、やれることを全てやって、頑張っているんだ」という気概を感じる。
この「テルメ末広」に行く前のイメージは、「近代化を図ったけど陳腐化した銭湯」。だって、テルメって語感が聞きなれないせいか、斬新性がなく、先述のイメージに繋がったのだが、なかなかどうして、これはルシウス・モデストゥス並に驚いてしまった。
設備は露天、漢方の浴槽などサウナの水風呂を入れて5。
浴場は広い。メインの浴槽が広く、開放感がある。
露天はやや狭いが、それでも立派。
銭湯というより、スーパー銭湯に極めて近い。
脱衣所も含めて、とにかく、清潔だ。
また、いろんな趣向が目白押しという点も「テルメ末広」の感心するところ。
ロビーはテレビの他、ゲームやインターネットも繋がれており、自由に使えるという。熊猫は子どもといたので、ロビーに立ち寄らなかったが、あらゆるサービスが目白押し。
飲み物は各地の地サイダーを仕入れて販売したり、面白い仕掛けがたくさん。
この空間はワンダーランドと言い換えてもいい。
シンプルではないが、こういう銭湯が地域にひとつあるだけで、なんとなく安心する。
行けば行くほど、楽しみが増える浴場だと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます