「大舟」の後の話し。今回は居酒屋の話しではなく、蔵元さんの話題。前夜のさすらひ記録などを記載するため、この回を設定した。
A社の4名は二次会に行くという。そこまでついていったら野暮というもの。失礼させてもらい、旭川の街に出た。
旭川出身、T社のS部長から聞いた旭川のおすすめ居酒屋、「梁山泊」へ。このお店、多店舗展開しているらしく、市内にいくつかあるらしい。たまたま、「大舟」の近くに「梁山泊」があって、入ろうとしたら、中の焼き場の人と目があってバツが出た。
え? まだ21:15だよ。
一人客だから、ダメ出し?
なんだか釈然としないが、仕方なくもう一つの候補へ。
太田和彦さん絶賛の「独酌 三四郎」。
MAPを見ながら辿り着き、戸を開けると、中から声が聞こえた。
「ごめんなさいね。今日はおしまいでーす」
え? 女将さん、出てきてもくれない?
がびーん。
旭川の夜はこんなにも早いのか。
なら、もう一軒。ここなら絶対に営ってる。
キティラーの「ゆきちゃん」の店。立ち飲みと標榜するが、実際は座飲み。
「また来ます」と約束して、はや5年。ようやくその約束を果たすときが来た。
駅前の雑居ビルの地下。
記憶を頼りに歩くと、お店はまだあった。入ろうとしたら、男の低い声が聞こえてきた。何やら深刻な話しである。
うっ。
これは入ったらいけないかな。暖簾の手前、踵を返した。
残念。タイミング悪し。
ビルを出て、旭川ラーメンの「ばら」を検索した。5年前に旭川の〆でいただいたラーメン屋さん。ところが、「ばら」は閉業していた。あの当時も「ばら」のお母さんはご高齢だったな。
万策尽きた。
最後の望みで旭川駅に行ってみたが、店はことごとく開いてなかった。
その日はコンビニでカップラーメンとビールを買って過ごした。
翌日、仕事を終えるとA社の札幌支店の方が造り醤油と酒蔵さんに連れて行ってくれた。もう至れり尽くせりである。
酒蔵さんは昨夜たくさん飲ませてもらった「国士無双」を造る「高砂酒造」。歴史ある古い酒蔵さんだった。
都会にはない大きな家屋。ゆったりとした時間が流れている。
いくつかのお酒を試飲させてもらった。けれど、その前に行った雲丹醤油を買ったせいで、もうお酒を買う荷物的スペースがなかった。
試飲させてもらい申し訳ないが、お酒を買うことは出来なかった。
だからまた宿題が増えた。
また旭川に来られるだろうか。その時は「ゆきちゃん」に行って、「高砂酒造」で「国士無双」を買って、そして三浦綾子文学館に行くつもり。
旅先で飲み屋に振られ続けること、ありますよね。そう言う時、北海道ではセイコーマートのお惣菜で一人パーティコースです、僕は。
でも北海道って週末のおひとり様お断り率、高くないですか?そこそこ印象悪いです(笑)。そこに座ってる女子3人客合わせた額より僕の方が2~3倍使うのに・・・といつも思います。
北海道のとある地方の行きつけも入れてもらえるまで3回トライして、3回目にご主人が根負けしたように入れてくれました。今では常連さんにしてもらっていますが、仕事で面倒を徹底的に避けているのに、そういうところではとことん粘り強くなれる自分が好きです(笑)。
おはようございます。
qootesさんは確か、三浦綾子文学館にも行かれていますね。さすがです。
一旦酒場に振られると、その後も何度行っても振られ続けるパターンにはまります。それは地方も都市部でも同じで。
その場合、本当にご縁がないか、それとも店主(女将さん)の好みで選ばれないかなのでしょう。
>でも北海道って週末のおひとり様お断り率、高くないですか?
あまり断られたことがないので感じませんが(基本的に立ち飲みばかりなので)、やはり客単価を吟味しているのでしょうか。
カウンターのないテーブル席のお店で一人だと、こっちも辛くなるときはあります。
>北海道のとある地方の行きつけも入れてもらえるまで3回トライして、3回目にご主人が根負けしたように入れてくれました。
是非、そのお話しをいつか書いていただきたいです。稚内ですか?