新橋は鉄道発祥の地である。
新橋(後の汐留貨物駅)~横浜間(現在の桜木町駅)で日本初となる鉄道が開通したのは1872年の9月12日の出来事。当時の様子は、安藤広重(3代目)の描いた「汐留ヨリ横浜迄鉄道開業御乗初諸人拝礼之図」で窺い知ることができる。開業式の当日、新橋駅は、世界の国旗、紅白の提灯、緑のアーチに飾られ、明治天皇は直衣姿で四頭だての馬車に乗って新橋駅に到着し、高官や外国公使らの拝礼を受けてから9両編成の3両目に乗車、午前10時に横浜に向かって出発した、という。
新橋~横浜間の距離54km。当時の汽車の時速が36kmというから所要時間は片道2時間近くがかかったものと想像できる。今、その時間をかければ新幹線のぞみで東京から名古屋まで行くことができる。鉄道開通から今日までの百有余年、日本はものすごいスピードで走り続けてきたんだなぁ、と改めて感じる次第である。
さて、新橋付近は昭和29年ゴジラが東京に初めて上陸し、ほぼ壊滅した土地でもある。品川付近に上陸したゴジラはその後、海岸べりに沿って国会議事堂に進路を向けた。ゴジラは銀座も殲滅したから品川から田町を経て東京タワーに向かい、その後新橋を通って銀座に出たと思われる。電車を咥える有名なシーンは恐らく新橋あたりのものではないだろうか。
その汐留貨物駅は今や開発され手塚治虫の描くメトロポリスのようになってしまった。一方の烏森口一帯は藤子不二雄の(AかFか?)漫画「21エモン」のつづれ屋のようである。どちらがいいか、なんて人それぞれだが、烏森口裏の飲み屋街の赤提灯の鈍い光はきらびやかなシオサイトの眩い光とは比べようもないほど優しく揺れている。
そのなかにある「まこちゃん 別館」もそれぞれのプロジェクトXが語られる大衆酒場のひとつだ。
とにかく、安い。生ビールに、焼き物6~7本。ポテトサラダにさつま揚げ、しかもホッピー1本と中身の焼酎2杯を頼んでも3000円でお釣りがくる。主役のやきとんもカシラにタン、ハツ、シロにネギ間、レバーにもも肉と色とりどり。肉の大きさもひとつひとつがやけに大きいのである。そのアツアツをホッピーと共に口に入れればとにかくもうゴジラのような奇声を大声で発したくなるのだ。
しかし、烏森にはやけにホッピーがよく似合う。それは日本の経済成長を支えたのが、間違いなくこのプリン体ゼロでカロリーゼロのこの麦芽飲料だからではないか。とにかくホッピーを焼酎で割れば安上がりに酔えるし、しかも、ンまい!!
経済成長を支えた名もなきヒーローたちがそっと汗を拭い、渇ききった喉を塩がたっぷりのやきとんとホッピーで癒す。今もその風情は全く変わらずに、あの日、新橋を発車した汽車は長い長い道のりを走り抜け、やがて出発点へと戻ってくるのだろう。
「まこちゃん別館」はサラリーマンの心の終着駅である。
新橋(後の汐留貨物駅)~横浜間(現在の桜木町駅)で日本初となる鉄道が開通したのは1872年の9月12日の出来事。当時の様子は、安藤広重(3代目)の描いた「汐留ヨリ横浜迄鉄道開業御乗初諸人拝礼之図」で窺い知ることができる。開業式の当日、新橋駅は、世界の国旗、紅白の提灯、緑のアーチに飾られ、明治天皇は直衣姿で四頭だての馬車に乗って新橋駅に到着し、高官や外国公使らの拝礼を受けてから9両編成の3両目に乗車、午前10時に横浜に向かって出発した、という。
新橋~横浜間の距離54km。当時の汽車の時速が36kmというから所要時間は片道2時間近くがかかったものと想像できる。今、その時間をかければ新幹線のぞみで東京から名古屋まで行くことができる。鉄道開通から今日までの百有余年、日本はものすごいスピードで走り続けてきたんだなぁ、と改めて感じる次第である。
さて、新橋付近は昭和29年ゴジラが東京に初めて上陸し、ほぼ壊滅した土地でもある。品川付近に上陸したゴジラはその後、海岸べりに沿って国会議事堂に進路を向けた。ゴジラは銀座も殲滅したから品川から田町を経て東京タワーに向かい、その後新橋を通って銀座に出たと思われる。電車を咥える有名なシーンは恐らく新橋あたりのものではないだろうか。
その汐留貨物駅は今や開発され手塚治虫の描くメトロポリスのようになってしまった。一方の烏森口一帯は藤子不二雄の(AかFか?)漫画「21エモン」のつづれ屋のようである。どちらがいいか、なんて人それぞれだが、烏森口裏の飲み屋街の赤提灯の鈍い光はきらびやかなシオサイトの眩い光とは比べようもないほど優しく揺れている。
そのなかにある「まこちゃん 別館」もそれぞれのプロジェクトXが語られる大衆酒場のひとつだ。
とにかく、安い。生ビールに、焼き物6~7本。ポテトサラダにさつま揚げ、しかもホッピー1本と中身の焼酎2杯を頼んでも3000円でお釣りがくる。主役のやきとんもカシラにタン、ハツ、シロにネギ間、レバーにもも肉と色とりどり。肉の大きさもひとつひとつがやけに大きいのである。そのアツアツをホッピーと共に口に入れればとにかくもうゴジラのような奇声を大声で発したくなるのだ。
しかし、烏森にはやけにホッピーがよく似合う。それは日本の経済成長を支えたのが、間違いなくこのプリン体ゼロでカロリーゼロのこの麦芽飲料だからではないか。とにかくホッピーを焼酎で割れば安上がりに酔えるし、しかも、ンまい!!
経済成長を支えた名もなきヒーローたちがそっと汗を拭い、渇ききった喉を塩がたっぷりのやきとんとホッピーで癒す。今もその風情は全く変わらずに、あの日、新橋を発車した汽車は長い長い道のりを走り抜け、やがて出発点へと戻ってくるのだろう。
「まこちゃん別館」はサラリーマンの心の終着駅である。
私は好きですね~。
納豆ゴーヤチャンプルーってここくらいでしか
食べれないですし。おすすめです^^
ゆんたく屋ってあのポルノ映画館近くのガード下のお店ですか?あそこ前々から行きたっかんです。当方、納豆もにが瓜も大好きです。
ガードしたもアツイですよね。
新橋にはよく日本酒を飲みに行きます。
光寿とか、魚金とか。
オヤジが集まる街って、やっぱり美味しい魚を置いてある店が多いと思います…気のせい?