上野アメ横に行く機会が増えている。
子供の頃から、雑然としたこの雰囲気が好きだったような気がする。
年末になれば、正月用の食品を買出しに出かけ、魚屋のおやじが発するだみ声が不思議でしようがなかった覚えがある。
また、ジーンズ屋のマルセルやアメリカ屋にも大変お世話になったし、狂ったように収集したスニーカーはほとんどアメ横で買ったものばかりだ。そうそう、映画「トップガン」が流行って、アーミーブームが起きたとき、アヴィレックス社のMA-１やらクーパー社のA－2を買ったのは、老舗中田商店だった。
しかし、当時はアメ横の陽の当たるところばかり歩いて、その影にあるディープな部分はほとんど見てこなかったような気がする。
アメ横プラザを歩いていると、その雰囲気はまるで香港の重慶大厦であり、カルカッタのニューマーケットにも似ている。
ここはどっぷりとディープなアジアの匂いがするのだ。
また、この界隈に昼間から酒の匂いをプンプンさせた一角がある。道端のテーブルにはまだ陽が高いうちから、くだをまくおっさんたちが大勢いて、かなり近寄りがたいエリアだ。
店の中からは白煙がぼうぼうとあがる。この辺りのお店はたいていがもつ焼き中心だ。その中でも、特に客の人口密度が高いのは「もつ焼き 大統領」であろう。
早い時間に行っても一号店は大概満員だ。
そこで、この日は一号店から数十メートル離れた二号店で口を湿らせることにした。
店内のテーブル席にはまだ余裕があったが、我々ホッピー研究会は道端のテーブル席に腰掛けることにした。
この季節、6時ともなれば辺りはもう暗くなってくる。細い路地にぼんやりと店内の灯りが浮き上がり、暑くもなく寒くもない屋台風のテーブル席でビールをあおると、なんともいえない心地よい気持ちになってくる。
つまみはモツ煮込み。
「創業当初から変わらぬ馬モツ」とメニューには書かれている。
馬の臓物？ん？ピンとこない。
瓶ビールを空にして、ホッピーに触手を伸ばした我々の口に煮込みのスープが沁み渡る。
やがて、かなり若い女性の二人組が店内のテーブルに就いた。
ほう、女性客も入るのか、と思って感心して見ていると中国語を話し始めた。実に清々しい光景である。
こうして、夜風に吹かれながら町角の店でほろ酔い気分になってくると、アジアのどこかの町で飲んでいるような気になってくる。
焼き物の盛り合わせを頼んだ。なかでも、モツ焼きの塩味は、ホッピーの微かな甘みにほろりと調和する。
とにかく、うまい。そして、とにかく落ち着く。
やっぱり、このようなアジアンスタイルのお店が一番好きだ。そして最もわたしに似合うと思う。
子供の頃から、雑然としたこの雰囲気が好きだったような気がする。
年末になれば、正月用の食品を買出しに出かけ、魚屋のおやじが発するだみ声が不思議でしようがなかった覚えがある。
また、ジーンズ屋のマルセルやアメリカ屋にも大変お世話になったし、狂ったように収集したスニーカーはほとんどアメ横で買ったものばかりだ。そうそう、映画「トップガン」が流行って、アーミーブームが起きたとき、アヴィレックス社のMA-１やらクーパー社のA－2を買ったのは、老舗中田商店だった。
しかし、当時はアメ横の陽の当たるところばかり歩いて、その影にあるディープな部分はほとんど見てこなかったような気がする。
アメ横プラザを歩いていると、その雰囲気はまるで香港の重慶大厦であり、カルカッタのニューマーケットにも似ている。
ここはどっぷりとディープなアジアの匂いがするのだ。
また、この界隈に昼間から酒の匂いをプンプンさせた一角がある。道端のテーブルにはまだ陽が高いうちから、くだをまくおっさんたちが大勢いて、かなり近寄りがたいエリアだ。
店の中からは白煙がぼうぼうとあがる。この辺りのお店はたいていがもつ焼き中心だ。その中でも、特に客の人口密度が高いのは「もつ焼き 大統領」であろう。
早い時間に行っても一号店は大概満員だ。
そこで、この日は一号店から数十メートル離れた二号店で口を湿らせることにした。
店内のテーブル席にはまだ余裕があったが、我々ホッピー研究会は道端のテーブル席に腰掛けることにした。
この季節、6時ともなれば辺りはもう暗くなってくる。細い路地にぼんやりと店内の灯りが浮き上がり、暑くもなく寒くもない屋台風のテーブル席でビールをあおると、なんともいえない心地よい気持ちになってくる。
つまみはモツ煮込み。
「創業当初から変わらぬ馬モツ」とメニューには書かれている。
馬の臓物？ん？ピンとこない。
瓶ビールを空にして、ホッピーに触手を伸ばした我々の口に煮込みのスープが沁み渡る。
やがて、かなり若い女性の二人組が店内のテーブルに就いた。
ほう、女性客も入るのか、と思って感心して見ていると中国語を話し始めた。実に清々しい光景である。
こうして、夜風に吹かれながら町角の店でほろ酔い気分になってくると、アジアのどこかの町で飲んでいるような気になってくる。
焼き物の盛り合わせを頼んだ。なかでも、モツ焼きの塩味は、ホッピーの微かな甘みにほろりと調和する。
とにかく、うまい。そして、とにかく落ち着く。
やっぱり、このようなアジアンスタイルのお店が一番好きだ。そして最もわたしに似合うと思う。
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この間熊猫さんの過去ログ読んで神田升亀の鰯天が食べたくなって行ってみたけんだど、残念ながら今は季節柄？ありませんでした…。
↑何故か意味不明のナマリが発動してしまいました
Ｆさん、いつも読んで頂きありがとうございます。
升亀に行かれましたか？鰯天なかったようで残念です。
ここ最近の居酒屋訪問では鰯天が一番印象に残っています。とにかく、爽やか、の一言。
天ぷらなのに、爽やかとは奇妙ですが、後味がすっきりしていてかなり旨かったですよ。
さて、最近神田に出没していません。
Ｆさんから教えて頂いた、山田家の鳥刺し、まだいけていません。
近々、行ってみます！
でも、こういう雰囲気のお店で
熊猫刑事さんが幸せに浸っている感じが良く伝わります(笑)。
でも、こういう場所に、
黒スーツにハイヒールなんかを着ている女組が隣で飲んでたりしたら
イヤ～んな感じになったりはしないでしょうか・・・。
たま～に、そんな格好している時に限って、夜の飲みがこんなディープでアジアンな事があるのです。
さて、馬のモツがどんな味か興味あるまき子さん。味は、おんなじのような気がしました。っていうか、そこまで鋭敏な味覚はもっていません。何も言われなければ、スルーでしたね。
黒スーツにハイヒール。ＯＫです。世の中いろんな人がいます。
初めてバンコクについた夜、フアランポーン駅前の食堂で酔ったスナックのママ風おばちゃんにからまれました。
アジアは何でもありです。
本文と関係無くなっちゃいますけど、神田の大衆居酒屋系でお鍋が食べられる店ご存知無いですか？山田家とかにもあるのかな？
怪鳥っ！出番ですよ。やっぱ、ホッピー研究会の怪鳥なんだから、しっかりとお答えをして下さい。ちなみに鍋は家を決めていますので・・・はい。
どうも、居酒屋で出てくる鍋は固形燃料のこじんまりとしたものが多く、土鍋で食べさせてくれるところがなかなかないような気がします。
Ｆさん、ごめんなさい。ボクは分かりかねます。ここは怪鳥にお答えさせますので。
と、いうことで怪鳥頼んだよ。
ちなみに道行く人の視線、怪鳥は気になっていたみたいだけど、ボクは気にならなかったなぁ。だから、あえて本文には反映させなかったゼよ。
熊猫刑事、あの時俺は道行く人と一生懸命目を合わせようとしてたのだよ。するとみんな目をそらして通り過ぎていく・・・。ただ単に怖かったから、だろうなあ。