
かみさんが山口の人でなければ、恐らく一生知り得なかったであろうお菓子が山口の外郎(ういろう)ではないだろうか。
かみさんと結婚する際、山口の両親に挨拶に行った帰り、お土産に買っていただいた。
山口宇部空港の土産物店には様々なメーカーの外郎が販売されており、それぞれ試食もできた。
「山口の外郎は名古屋とかのと全く違う」とかみさんに言われ、ひとつ試食してみると確かに食感が違う。
しかも、あまり甘くなく、気に入った覚えがある。名古屋、京都は米粉を主原料にしているに対し、山口外郎はわらび粉を使用している。
食感の違いはここにある。
かみさんが言うには、山口外郎の一番人気は御堀堂だという。
なんてたって老舗らしい。
山口外郎の始祖である福田屋で修業した田中順助氏が御堀堂を創業。
それが昭和2年のこと。その後、福田屋は廃業したため、山口外郎の原点の流れを汲むのは御堀堂だけである。
今回、息子が数年ぶりに山口へ行き、その土産に購入してきたのが御堀堂の外郎。
頂いたのは、御堀堂2代目によって作られた「黒外郎」だ。
沖縄産の黒糖を練りこんだ、外郎のスタンダードである。
うまい。
たまに食べるからというのもあると思うが、純粋にうまい。
福田屋の創業が室町時代にまで遡るというから、その頃から伝統の製法により、御堀堂は脈々と山口外郎を今に伝える。
その歴史の重みが、その味わいに深みを与えている。
こんにちは。
今、稚内の気温を確認したら氷点下2度と出ています。しばれてますねー。
ちなみに東京は8度。我が家の仕事部屋は17.5度です。
名古屋の感覚で食べると、山口の外郎は別物です。驚きの食感でした。その食感を比べられるのも名古屋を知っているからこそなんですね。外郎=名古屋なんです。
原子力従事者のお子さんは女子しか生まれないんですか?
鰻は養殖すると、全てオスになるらしいですね。
なるほど、わらび粉を使っているから独特の食感があったんですね。あいつ、教えてくれなかったな(笑)。
彼は原子力の研究をしていたので「オレ、おそらく息子はまずできないんですよ。教授や同じ研究者はみんな娘しかいないです(笑)。」って言ってました。