品川の港南口。
ネオ東京を逃れてボクはMJと例のAKIRAの世界で酒を飲んだ。
「もつ焼きまーちゃん」のチューハイを、気が付けば5杯ほど飲み、店自慢の串焼きをたっぷりと食べた。
MJとは、新橋でしか飲んだことがない。この日、品川で飲むことになったのは、最終の新幹線で帰るのに、ぎりぎりまで飲んでいたいという彼の希望だった。
「まーちゃん」を出て、もう1軒行こうということになった。
まるで迷路のような、例えるなら香港の泥棒市場のような狭い小路を闇雲に歩くと、見慣れない立ち飲み屋を見つけた。最近オープンしたのだろうか。
ボクがよほど気になっていたのだろう。MJは「入ってみようよ」と言った。
店は意外に混んでいた。狭い店内を長身のMJがかき分けて、居場所を確保した。
メニューを見ると「韓国のり」(200円)や「チャンジャ」(300円)、「チチミ」(480円)などがラインナップされる。なるほど、韓国系の立ち飲み屋さんか。「チジミ」が濁らずに「チチミ」となっている点がポイントだ。
大阪には珍しくないという韓流の立ち飲み屋だが、東京でお目にかかるのははじめてである。
ボクは「緑茶ハイ」(330円)、MJは「松竹梅」(400円)をそれぞれ美人のママにオーダーした。「マッコリサワー」(450円)というのが目についたものの熟考した末スルーした。
これは、神田の「土班」の人から聞いたのだが、日本に輸入される「マッコリ」でほんとうにおいしいものは少ない。だから、初めてのお店でマッコリをおいそれと注文してはならないと口酸っぱく教えられた。。
美人ママ以外に、もうひとり女の子がいた。甲斐甲斐しく働くKARAのジヨン似の子である。
恐らく、この子目当てに来店する客もいるのだろう。
酒肴は「チャンジャ」と「もつ煮込み」(480円)。
「チャンジャ」は魚系。それほど辛くない。
煮込みは牛筋か。
お料理自体に特筆すべきものはないかも。メニューのラインアップをみても、実は心躍るものはない。
唯一、これはと思ったメニューは「カレー」だったのだが、もはや食べられるお腹の余裕はなかった。
だからというわけはないけれど、ボクたちは、すっかり黄昏てしまった。
ガールズバーっぽい雰囲気も、なんかボクらをげんなりとさせた。
結局、ボクらはたった1杯の酒で、店を後にした。
なんとなく、中途半端な立ち飲み屋だった。
サムギョプサルとか食べられる立ち飲みだったら素敵なのにね。
※確かに店の外観の画像を撮影した記憶があるのだが、フォルダには残っていないため、画像なしにてアップしました。
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