
キラキラと降り注ぐ陽光はもう初夏のそれだった。
浮かれる気持ちを抑えながら、広小路を歩く。
西にやや傾いた陽が中日ビルの窓に反射すると、視界はソフトフォーカスになった。
名古屋飯の中でも「あんかけスパゲティ」への憧れは最も強かった。
その「あんかけスパゲティ」は、名古屋の喫茶店ならば、どこにでもあるものだと思っていた。
そう讃岐のうどんが地域の喫茶店に普通にあるように。
だが、そうではなかった。
彼女によると、「あんかけスパゲティ」の専門店があると言うのだ。
とりわけ、「チャオ」というお店の「あんかけスパゲティ」が最も有名らしかった。
その「チャオ」が中日ビルの地下にあるという。
ボクらは「チャオ」に向かった。
白亜の外観はどうにも古い喫茶店の様相だ。
16時を少し過ぎた時間のせいか、お店の中は僕らの他、一人しかいなかった。
イタリアの街を冠したメニューはとてつもなく豊富だった。
どれを頼んでいいのか分からない。
とりあえずはビールなのだが。
彼女のお気に入りは「シシリアン」とのこと。
以降、このメニューが僕の定番になる。
サイズはSMJとある。
SMLではない。
彼女によるとSはスナック、Mはミディアムで同じなのだが、Jはジャンボである。
とりあえず、ジャンボがどのくらいのボリュームか分からなかったのでMを頼んだ。
運ばれてきた「あんかけスパゲティ」は僕の思っていたものと違っていた。
もう少しあんが多いのかと思っていたが、パスタにあるのはほとんどが具だった。
たまねぎ、パプリカといった野菜にイカが入った「シシリアン」。
とろりとしたあんはややスパイシーだ。
パスタは0.7mmの太麺か。
だから、茹で上がるのにしばしの時間が必要である。
待望の「あんかけパスタ」はとてつもなくおいしいものだった。
ピリリと辛いあんかけが何よりもキリン「一番搾り」によく合う。
何故、こんなにもおいしいものを今まで知らなかったのだろう。
僕は虜になった。
僕は虜になっている。
※画像は同店のホームページより拝借。
浮かれる気持ちを抑えながら、広小路を歩く。
西にやや傾いた陽が中日ビルの窓に反射すると、視界はソフトフォーカスになった。
名古屋飯の中でも「あんかけスパゲティ」への憧れは最も強かった。
その「あんかけスパゲティ」は、名古屋の喫茶店ならば、どこにでもあるものだと思っていた。
そう讃岐のうどんが地域の喫茶店に普通にあるように。
だが、そうではなかった。
彼女によると、「あんかけスパゲティ」の専門店があると言うのだ。
とりわけ、「チャオ」というお店の「あんかけスパゲティ」が最も有名らしかった。
その「チャオ」が中日ビルの地下にあるという。
ボクらは「チャオ」に向かった。
白亜の外観はどうにも古い喫茶店の様相だ。
16時を少し過ぎた時間のせいか、お店の中は僕らの他、一人しかいなかった。
イタリアの街を冠したメニューはとてつもなく豊富だった。
どれを頼んでいいのか分からない。
とりあえずはビールなのだが。
彼女のお気に入りは「シシリアン」とのこと。
以降、このメニューが僕の定番になる。
サイズはSMJとある。
SMLではない。
彼女によるとSはスナック、Mはミディアムで同じなのだが、Jはジャンボである。
とりあえず、ジャンボがどのくらいのボリュームか分からなかったのでMを頼んだ。
運ばれてきた「あんかけスパゲティ」は僕の思っていたものと違っていた。
もう少しあんが多いのかと思っていたが、パスタにあるのはほとんどが具だった。
たまねぎ、パプリカといった野菜にイカが入った「シシリアン」。
とろりとしたあんはややスパイシーだ。
パスタは0.7mmの太麺か。
だから、茹で上がるのにしばしの時間が必要である。
待望の「あんかけパスタ」はとてつもなくおいしいものだった。
ピリリと辛いあんかけが何よりもキリン「一番搾り」によく合う。
何故、こんなにもおいしいものを今まで知らなかったのだろう。
僕は虜になった。
僕は虜になっている。
※画像は同店のホームページより拝借。
本当に美味しく、好きなものをいつも想い続けています。
もう、撤退したんだ。
最高においしいよ。