秋葉原昭和通りが蕎麦の聖地になったのは、粒揃いの蕎麦屋が並んでいるからに他ならない。小欄で2回登場している「あきば」を筆頭に、名店ばかりだ。最近、この通りに、あのラー油が殴り込みをかけてきた。ますます、昭和通りは蕎麦ストリートと化している。
ボクが「あきば」と双璧をなすと見ているのが、「みのがさ」。「あきば」が戸隠のそば粉を使用しているなら、「みのがさ」も負けていない。「みのがさ」は、戸隠のプレミアム蕎麦粉を使う。年間30トンしか収穫できないらしい。30トンて、結構な量じゃない?と思ってもそうじゃないらしい。中国産が全体の7割を占めている国内の蕎麦市場にあって、秋葉原の昭和通りに、戸隠の蕎麦が安価で食べられる店が2軒もあるなんて、奇跡に近い。
ボクは、冷たい蕎麦は、「あきば」に、種ものを食べるなら、「みのがさ」にしようと決めている。「みのがさ」の天ぷらも抜群にうまいからだ。
見よ!この美しき、盛りを!
「ごぼう天そば」(420円)。
こじんまりとしたきつね色のごぼう天が自分好み。天ぷらがややしょっぱいのか、甘汁にじゅわっと馴染むのが素晴らしい。そう、つゆと蕎麦がぴったりと合っているのがなんともいえないのだ。
蕎麦を手繰るとき、ボクの中に、「真田丸のテーマ」が勇壮に響いてくる。あの印象的なバイオリンの緩急が、蕎麦とかき揚げを食べるリズムを作ってくれるようだ。
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