少し小ぶりだが、見事な美しさをさらけ出している。それはエロティシズムさえ感じさせる。
きらきらと輝く腹はやや虹色のようにも見え、背中の部分はぬめりのような膜がまるでゼリーのように美しい魚体を包んでいる。
そしてその流線型。悩ましすぎるその肢体。
鮎の刺身。
川魚の刺身に少し驚きながら、恐る恐る口に運んでみる。
おいしい。
峻烈な青臭さが鼻孔を抜ける。
苔を食べる鮎独特の味わいが口に広がった。
あぁ、お酒が飲みたい。
このほとばしる香りはビールなんかではない。口の中を表情豊かに変えてくれる清酒が断然にいい。
だが、今この場面で飲めるのはビールしかない。
鮮烈な鮎刺しは歯ごたえも充分だった。
その弾力は思っていたよりも強い。
おいしい。
わさびはあえて要らない。素材だけの味をじっくりと堪能するには。
しばらくすると鮎の唐揚げが出てきた。
先ほどの刺身の、いわゆる側の部分。
鮎を全て食べきるその精神に感謝!
この唐揚げは完全にビール。
かりかりの唐揚げ。頭からかじるとカリっと心地よい音を立てて、口の中でほろりと砕けた。
おいしい。
刺身は青臭い部分もあったが、唐揚げになると味わいはまろやか。
おいしすぎる。
〆はお茶漬け。
鮎がまぶされている。
その意外なフィナーレはまさにサプライズだった。
サラサラと口の仲にはいる鮎茶漬け。
箸を立てて、わしわしと無我夢中になって食べた。
清流ときらめく太陽に一夏を過ごした鮎を口にしながら、ボクは過ぎゆく夏に懺悔する。
きらきらと輝く腹はやや虹色のようにも見え、背中の部分はぬめりのような膜がまるでゼリーのように美しい魚体を包んでいる。
そしてその流線型。悩ましすぎるその肢体。
鮎の刺身。
川魚の刺身に少し驚きながら、恐る恐る口に運んでみる。
おいしい。
峻烈な青臭さが鼻孔を抜ける。
苔を食べる鮎独特の味わいが口に広がった。
あぁ、お酒が飲みたい。
このほとばしる香りはビールなんかではない。口の中を表情豊かに変えてくれる清酒が断然にいい。
だが、今この場面で飲めるのはビールしかない。
鮮烈な鮎刺しは歯ごたえも充分だった。
その弾力は思っていたよりも強い。
おいしい。
わさびはあえて要らない。素材だけの味をじっくりと堪能するには。
しばらくすると鮎の唐揚げが出てきた。
先ほどの刺身の、いわゆる側の部分。
鮎を全て食べきるその精神に感謝!
この唐揚げは完全にビール。
かりかりの唐揚げ。頭からかじるとカリっと心地よい音を立てて、口の中でほろりと砕けた。
おいしい。
刺身は青臭い部分もあったが、唐揚げになると味わいはまろやか。
おいしすぎる。
〆はお茶漬け。
鮎がまぶされている。
その意外なフィナーレはまさにサプライズだった。
サラサラと口の仲にはいる鮎茶漬け。
箸を立てて、わしわしと無我夢中になって食べた。
清流ときらめく太陽に一夏を過ごした鮎を口にしながら、ボクは過ぎゆく夏に懺悔する。
この近代的な建物が「よしべえ」です。