
仕事を終えて、きっかり16時。開店直後の「養老乃瀧」へ。東所沢駅前ロータリーの一角。
店に入ると、なんか雰囲気が違う。レジの前で男女の店員が、キョトンとした顔で、ボクの顔を見ている。
「養老乃瀧は?」
しどろもどろに、ボクが尋ねると、男性は、「2階ですよ」と優しく教えてくれた。
よくよく、見れば分かるのだが、東所沢の「養老乃瀧」は入口が分かりにくい。初めて、行かれる方は、注意してほしい。
気を取り直して、建物の脇にある階段を昇り、店内へ。案の定、ボクが一番のりだった。
うだるような暑さの中、ボクは一人、倉庫の中での作業。とにかく、喉がカラカラだ。息も絶え絶えに、「瓶ビール」(486円)というと、店の奥さんは、右手を掲げ、踊るように、厨房に告げた。店の奥さんは、もうすでに妙齢なのだが、お茶目な動きで可愛らしかった。
独特の調子で、厨房にオーダーを伝える店員は、稀に見かける。神田和泉町の「酒蔵 駒忠」の奥さんも、微妙なこぶしをきかせて、気っ風のいい声をかける。また、最近行った、「一平」、「馬越」の店員も、微かに調子をつけて、歌うようにオーダーを伝える。
店のリズムだと思う。それが、グルーヴだと思う。だから、こういう店は楽しいのだ。
しかし、どうだろう。
「養老乃瀧」の奥さん。これは、もはやグルーヴを越えて、トランス状態だった。
ビールを秒殺し、「酎ハイ」(356円)。
つまみには、「メンチカツ」(324円)、「まぐろ山かけ」(389円)を相次いでオーダー。
なにしろ、昼飯を食べてなかったものだから、がっつく、がっつく。
「養老乃瀧」は、決して安くない。ただ、奥さんの小躍りがその度に見られるのだから、よしとするか。
「塩やきそば」(421円)で、〆にするつもりが、「鶏皮ポン酢」(312円)を頼んでしまった。これは、余計だったかな。だって、17時を過ぎたら、他のバイトが現れ、奥さんの躍りが見られなくなった。
締めて、2,872円。
久しぶりに、豪遊しちゃった。
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