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居酒屋さすらい 0670 - レジェンドユニフォーム - 「立ち飲みスタジアム なべちゃん」(東村山市秋津町)

2013-08-19 14:08:06 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋
「もつ家」「野島」を巡り、すっかりできあがってしまっていた。特に2軒目の「野島」では楽しそうに談笑するおっさんグループに入れてもらい、しこたま飲んでしまった。案の定、ボクはぐでんぐでんになり、「野島」を後にしたのだった。実はこの後の記憶は途切れ途切れである。
しかし、どうやら3軒目も行ったらしい。

「立ち飲みスタジアム なべちゃん」。
店頭に赤提灯が出ていなければ、スポーツ用品店と間違えてしまかねないお店である。スタジアムとは威勢がいいが、10坪強の小さな店。木造の屋根付き、収容能力は30人といったところか。もちろん全席立ち席である。
この店は大盛況だった2つの店とはうって変わり、ボクが訪問した際は、お客は誰ひとりとしていなかった。ボクはもうろれつが回らない状態だったのだろう。店の主人はそんなボクに鬱陶しそうだった。

飲み物を何を頼んだのか、もはや記憶がない。
唯一覚えているのが、店内に飾られているプロ野球のユニフォームの数々、その中でボクが注目したのが、日本ハムファイターズの若菜嘉春氏のものだった。1982年に採用されたモデルで、オレンジ色を基調としたファンにとっては懐かしいユニフォームである。
「若菜選手のこのユニフォームは貴重ですね」と店のオヤジに言うと、「ご本人からいただいたんですよ」と言う。どうやら店に飾られているたくさんのユニフォームの多くはご本人からのいただきものの用だ。様々な球団の歴代ユニフォームが飾られているが、どうやら店は西武ライオンズ贔屓らしい。西武ドームに近い地域柄、それは当然であろう。

だが、カープファンとしては複雑な気持ちになる。86年、91年煮え湯を飲まされたのは、この白いライオンのチームだったから。秋山幸二のバク宙ホームインに忸怩たる思いにとらわれ、鈴木康友、ブコビッチと伏兵に打たれた悔しさは今も決して忘れることはない。そんな西武ライオンズの牙城に来ていることはやはり落ち着かないものである。

さて、この店主の名前がなべちゃんなのだろうか。なべちゃんとは渡辺さんなのか。ライオンズの黄金期のエースであり、現監督のナベQこと渡辺久信氏と同じ姓なのか。或いは、やはり黄金期を支えた田辺徳雄氏のなべちゃんなのか。いずれにせよ、なべちゃんとは西武ライオンズらしいと言わざるをえない。
現在のプロ野球はレジェンドユニフォームシリーズが毎年開催されるので、往年のユニフォームの希少性が失われつつある。だが、なべちゃんに飾られている当時のユニに往年の選手名がローマ字でプリントされているのは別格だ。それだけで充分なお酒の肴になる。

ボクは果たしてこの店で何を飲んで何を食べたのか。そして何時間居座り、いくらのお金を支払ったか。全く記憶がない。もしかすると、かの日本シリーズのくだを散々まいてなべちゃんを困らせてしまったかもしれない。いつのことになるか、自分が生きているうちに実現するか分からないが、いつかカープがライオンズにリベンジしたとき、ボクはこの店を再訪し、今回の雪辱を晴らしたいと思う。
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