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居酒屋さすらい 1063 - 書くべきことが何もない - 「BAR BREZZA」(江東区豊洲)

2016-09-11 14:56:22 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

豊洲は大きく変わりつつある。

新しい街でもあり、また古い街の側面もある。

日本のセブンイレブン第一号店が出来たのは豊洲。一方、近年は「ららぽーと」の進出で新たな街が形成されつつある。

たまにこの街を通り過ぎるのだが、これといった居酒屋がない。

今回、豊洲を探索してみようと思ったのはそんな理由からだった。

 

豊洲フロントというビルに立ち飲み屋があると聞いた。

「なんで・や」という店。

確か、神田にも同じ名前の立ち飲み屋があったはず。

けれど、実際に行ってみると、まだ開店前で、だが店内をみるとカウンターには確かに椅子があった。

立ち飲み屋ではなかった。

けれど、大衆性を持った酒場であり、この街にも庶民派の店があることが分かった。

豊洲フロントを出て、しばらくその裏手のエリアを散策した。

けれど、居酒屋はほとんどなかった。

 

近年、豊洲に本社を移転する会社が多いときいている。

働く人は確実に増加しているのに、店は多くない。

それが豊洲の印象であり、歩いてみて「やっぱりな」と思った。

 

しばらく歩くと、バル風の酒場を見つけた。

一瞬、イタ飯屋かなと思ったが、看板にしっかりとバルと書いてある。23区内に1軒家のバルは珍しい。

店内を覗くと、椅子がないことが分かった。

おや、立ち飲み屋か。

これは嬉しい。ネット情報ではなく、偶然立ち飲み屋を見つけられるとものすごくうれしくなる。

 

洒落た店である。

生ハムの塊がカウンターの上に鎮座し、ワイングラスが飾られる。

厨房側の壁上部に巨大な黒板があり、ドリンク、タパスのメニューが書かれている。

バル、お決まりのパターンである。

 

バルというものはあまり得意ではない。

ドリンクが高くて、がぶがぶ飲めないし、タパスもどれをとっていいか正直分からない。

いつもよく分からずに入って、不完全燃焼で店を出るということを繰り返している。だから、バルの楽しみが分からないのだろう。

 

まず、ビールを頼もうとしたが、念のため銘柄を聞く。

すると、案の定、サントリーのプレモルを置いているのだという。

だから、ビールはやめた。

 

ワインはスペインとイタリアン。

グラスワインを飲もうと思うのだが、いつも何を頼んでいいか分からない。

あぁ、スペインバルにもホッピーがあっていいのにと思う。

タパスにホッピーって結構合うんじゃないかなと思う。

 

消去法で、サングリアをオーダー。

タパスは「ムール貝のアヒージョ」で。

うん。例えば、「アヒージョ」というものは、断然ホッピーに合うと思う。

無理矢理、精巧なスペインバルを再現しないで、日本風にアレンジしてもいいのではないだろうか。

 

「BAR BREZZA」にはワクワク感がない。

次に何を頼もうかなっていうワクワク感。 

いや、「BAR BREZZA」に限らず、巷にあふれるバルに同じことがいえる。

 

結局、ボクはサングリアをおかわりして店を出た。

書くことがない店というのはなんともつらい。 

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