「弁慶」を出て、もう一軒となり、Mリーの案内で次の店に向かう。いろいろな引き出しを待ってるなと感心しながら、彼の後に続いた。
そのお店は駅の反対側にあるらしい。
まずは浦和駅の方に向かうこだが、その途中、騒がしい立ち飲み屋を見つけた。
「モルガン」の看板が見えた。
あれ? 「モルガン」、多店舗展開を図ったか?と思った。
「モルガン」はなかなか見どころのある立ち飲みで自分は2回ほど行った。今も大人気の酒場らしい。
後日、さいたま市民のT根に言ったら、浦和駅前は区画整理をしたらしい。どうも、「モルガン」はあの古い木造アーケードを立ち退いたようだ。ということは、あの古めかしい貴重な建造物も取り壊されたか。
駅の反対側に出てしばらく歩く。街の喧騒はなくなり、あたりは閑静な住宅地になりつつある中、その店が出現した。
酒屋さんである。ははぁ、角打ちだな。
看板には「わかさや」とある。
店内に入った。意外に広く、何人かの人が座って飲んでいた。立ち飲みではないらしい。角打ちはお店毎にルールが違うので、ちょっと戸惑う。勝手に座っていいのかも分からず、とりあえず探り探り、自分らの居場所を探した。結局、飲みどころスペースの端、壁際に着座した。
飲み物は日本酒ばかりでなく、ビールにハイボールなど、豪華ラインナップ。しかも驚くことに、料理も各種あって、なんだか角打ちの域を超えている感じ。日本酒は30種類ものラインナップでリーズナブル。大体一合550円くらいで飲める。有名な銘柄だけでなく、知らないものやご当地埼玉の酒蔵さんもある。
このお店も当たりだった。
さすがMリー。
お酒はなかなか他では見かけない銘柄をチョイスした。
「出羽鶴」の純米吟醸。
秋田のお酒。
そしておつまみは「クリームチーズ2種盛り」。酒盗と大吟醸の粕で和えられている。これがまたお酒によく合うんだ。
酒飲みが好きなあてが揃っているのが嬉しい。これはもうちょっとした居酒屋よりは断然上。
2杯目は被災した能登を支援するお酒を選んだ。千葉県の寒菊銘醸「Pray for 特別版」。売り上げの2割を被災地支援として寄付するという。
平穏に酒を飲める日常に感謝して。
結局、千葉県から来られているご常連さんとも話しが盛り上がり閉店までぐだぐだと飲んでしまった。それほど居心地のいい角打ち。こんな角打ちはなかなかお目にかかれない。ここはまた必ず来よう。Mリーと誓い、店を後にした。
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