
仕事が終わり仙台駅へ。すると駅のコンコースから楽天イーグルスのユニを着た人がたくさん現れた。そうか、今日は本拠地でゲームがあるのか。自分は彼らと反対の方角へ。酒を飲んだら、東京に帰らねば。
「源氏」に行こうと決めていた。仙台に来たら、とにかく「源氏」。もうこれしかない。
駅を背にして適当に歩くと市場に出た。随分と賑やかで、見ているだけで楽しくなった。こんなところが仙台にもあったのか。そう思いながら、市場の終点まで来てしまった。すると、突き当たりのビルの一階に立ち飲み屋があった。「かめや」というお店らしい。一瞬、悩んだ。これから「源氏」に行くのになんてこった。しかし、立ち飲み好きにとって、この偶然の出会いを無にするわけにいかない。思い悩んだ末、立ち飲みに入ることにした。偶然にも理由がある。縁があったのは「かめや」だったのだと。
時刻は16時。扉全開のお店の前に立ち、奥のお兄さんに声をかけた。
「営っていますか」。
すると、お兄さんは「どうぞどうぞ」と笑顔で答えた。
お兄さんは楽天イーグルスのホーム用ユニを着ている。きっと熱狂的なファンなのだろう。
カウンターだけの立ち飲み屋。10人は入れないと思う。カウンターに一人立ち、さて何を飲もうかと思案。まずは「酎ハイ」をオーダー。すると、「お通しを選んでくださいね」とお兄さん。あぁ、しっかりお通しがあるのか。どうやらお店の壁に木札のメニューがあって、そこからチョイスするようだ。
「おから」を選んでみた。「おから」とは古風だな。それを選んだのは、この日は「源氏」モードだったから。でも、なかなか東京の立ち飲みでも「おから」がある店はそう多くない。
ほぅ、「串天」があるのか。東京の立ち飲みで「串天」を見たのは、ただのニ回。日暮里、と大塚にあった「秀吉」のみ。この店、マイナーなものばかり扱っている。
お店のお兄さんと話しが弾む。実はあまり楽天は好きではなく、知り合いからユニは着ていた方がいいとアドバイスをもらったらしい。バックパッカーを経験し、仙台に戻ってお店を開いたのだという。手作り感あるお店で、メニューも独特だ。安価なつまみもあるし、やや高いなと感じるものもある。
二杯目の「酎ハイ」を飲み終えて日本酒に。何しろ「源氏」モードなものだから。
つまみは「ポテトサラダ」(350円)をチョイス。このポテサラはなかなか凝っていた。急峻な山のようないでたちはねっとり感のある手作りで、玉子とマヨ少なめの大人感覚。正直、これが一番おいしかった。
〆もここでいだたこうと思っていたが、それに相応しいあてを見つけられなかった。名古屋なら「チャオ」があるが、仙台にはそれに匹敵するようなものがない。「牛タン」を食べに行くにしては国分町までは遠すぎる。
まぁなんかあるでしょ。お店を後にした。
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