
歴史的建造物が今も残る上野公園周辺。
それだけにあまり目立たない存在の博物館動物園駅跡。
だが、セピア色したこの建物は博物館、美術館、そして動物園という文化の集積地に相応しい重厚なものとなっている。
わたしは、この駅を使ったことがない。
ただ、幼い頃、特急に乗って、この駅を通過すると、暗がりの中でほとんど人もおらず、気味の悪さを感じたことがある。
Wikipediaによると、駅の廃止は、老朽化に加え、駅構造が時代にそぐわなかったと記されている。4両編成ですら、先端部分がはみ出してしまうというホームの長さによって、停車する電車が減少、次第に利用客も減り、2004年に廃止された。
1933年の竣工であるから、実に80年以上の歴史がある。
文化薫る上野公園の中で、ある意味この建物も博物館の展示物と同様の歴史的価値を有しているともいえる。
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