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その昔、浦安に「ポルシェ2」という居酒屋があった。
どうしてそういうネーミングになったのか分からない不思議な居酒屋だった。
台東区台東にある「ぽるしぇ」もよく分からない。木の温もりを伝える店内は、ドイツの自動車メーカーとはまるで違う。そうすると、クルマの「ポルシェ」とは無関係なのかもしれないと思った。
ランチのメニューもパスタしかなく、「ぽるしぇ」というよりも、「ふぇらぁり」の方こそ相応しい。だが、ひとつ言えるのは、喫茶店経営者にクルマ好きは多いということ。
同じ台東にある「MATSUYA」のマスターもクルマ好きであろう。店内にレースのイラストが掲げられている。
だが、この「ぽるしぇ」の店内にはクルマ好きと思えるアイテムが見当たらない。それどころか、絵や音楽、そのインテリアが実に質素なのだ。
お店の女性に「パスタしかありませんか?」と尋ねると、「サンドウィッチがあります」という。
「ミックスサンド」をいただくことに。
これが、本当においしかった。喫茶店のすごいところは、いとも簡単にサンドウィッチを作るところ。しかもそれも短時間で。
それは本当に魔法のよう。
メニューカードがなく、パスタとサンドウィッチの他にどんなメニューがあるのか分からない。装飾もなく、ほとんど何もないに等しい喫茶店。シンプルすぎる。
ある意味非現実的。お客も少なく、ゆっくりできる。
お店はマスターとその奥さん、そして娘さんによるファミリー経営か。
和やかな雰囲気の、優しい喫茶店である。
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