「ドンちゃん」を出てもう一軒。
もはや店はどこでもいいのだが、N屋さんは喫煙可の店をご所望。自分に店の選択権はなき等しい。
あちこち歩き回るのも嫌なので、以前行った、「一軒め酒場」はどうですか? とアドバイスしたら、「そこにしよう」とすんなり決まった。
N屋さんに付き合うのは結構しんどい。
西武新宿線新宿駅前の「一軒め酒場」に到着。この店に来るのは2度目だが、いずれも2軒目で来ている。赤羽の酒場のように、「酔ってる客はお断り」という訳じゃない。2軒目の来店でも入店可だ。
お店はそれほど混雑しておらず、すんなり着席。
ただし、この店にもホッピーはないのである。
ただ一つの救いは、「酎ハイ」が208円ということ。自分はもうこれ一択である。N屋さんは生ビールでスタートし、乾杯した。
タチパネでオーダーを行う
「えさ、どうする?」
N屋さんは、おつまみのことを「えさ」という。
自分は「一軒めのポテトサラダ」(352円)。N屋さんは「酒場のだし巻き玉子」(352円)をオーダーした。
ここにもあるんかい! だし巻き野郎。
なんか憎い。
このお店は騒がしくないし、手を叩く輩もいないけど、やはりチェーン店の雰囲気は否めない。
しかし、本当にこの店を一軒目にするお客はいるのかしら。
「おやじが喜ぶこだわりの酒と肴だけの店」。
「一軒め酒場」の暖簾にはそう書いている。
でも新宿の飲んべえたちはここを目指さないと思うね。新宿に「一軒め酒場」は3軒もあるらしいけど。
養老の滝グループの新業態。単なる既存のフランチャイズなら何も言わない。
フランチャイズの酒場は万人の最大公約数でメニューなどを決めているだろうから。
でも、「おやじが喜ぶこだわりの酒と肴だけの店」を標榜し、そのおやじらが一軒目を目指すというコンセプトを謳ってフランチャイジーを募集するなら、ちょっといいたい。
それは誇大だと。
しかも、フランチャイズ相談サイトには、「一軒め酒場」について、こうも書かれている。
「競合店ひしめく繁盛店の中でも圧倒的な集客力で存在感を出している居酒屋」。
そうかなー。
「一軒め酒場」のメニューを見ると、確かに頑張ってはいる。
煮込みも低温調理の肉刺しも、そしてハムカツなども、人気酒場の定番だ。
でも、なんだかどうにも「一軒め酒場」の各料理は魅力に乏しい。
その乏しさが何に起因するかは分からない。もしかすると値段なのか、それとも店自体の雰囲気なのか。或いはタチパネに表示された料理の写真と実際に運ばれた実物の違いのギャップなのか。
点が線になっていないという感じ。
ポテサラを食べ終え、「名物 煮込み」(352円)をいただく。
こってり脂醤油味は確かにおいしい。
でも、これならまだ自分は「晩杯屋」や「ほていちゃん」の方がいいと思う。
N屋さんは煙草が吸えるからと、そんなに気にしてもいない様子だけど、自分はかなり不満。
周囲を見渡すと、飲んべえのおやじがいるわけでもない。
「ホッピー」ないのも致命的かな。
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