雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

最も見えにくいメシエ天体M74、C11鏡筒でリベンジできたか?

2024年12月01日 | 天体写真(系外銀河)
11月9日夜(正確には日が替わって10日)C11鏡筒では初めて撮った うお座のM74銀河です。


M74(NGC628) 銀河 (うお座)
( 元画像の50%縮小画像 少しトリミングあり )
( 画像の上が 北の方向になります )
撮影DATA : 2024/11/10 00:53’~02:07’ Celestron C11+Red(F6.3)(合成fl=1,764㎜)
露出30秒 × 124枚 (総露光62分) Gain400 Offset 8 UV・IRカットフィルター ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M(*ノータッチガイド) ステラショット3(導入・撮影) ステライメージ9(画像変換・トーンカーブ)
*ダーク減算処理のみ実施しています
この銀河は「ファントム(ぼんやりと存在するもの)銀河」の通称を持ち、
” メシエ天体の中で最も見えにくいもの” と言われています。
おおぐま座のM101銀河と似たフェースオンの渦巻銀河ですが、
暗いので写すにはやはり難物の銀河です。

この写しにくいメシエの銀河は退職後の12年間で3回だけ撮影していました。
最初に撮った2013年の撮影結果から、
その4年後には大幅に露光時間を増やして再挑戦していました。
( 元画像の35%に縮小画像 )
( こちらは 画像 右が北の方角になります   が今回のC11鏡筒で撮った画像範囲です )
撮影DATA(抜粋):2017/ 9/29am VC200L+旧タイプレデューサー(合成fl=1,278㎜) 20分×7枚+2分×4枚
 総露光時間148分 ISO3200 Cooled60D(冷却-7℃)

撮影枚数は少ないものの、画像1枚あたりの露光時間を今回の40倍の20分もかけているため
銀河の淡い部分が良く写っている事がわかります。(総露光時間も今回の倍以上)


撮影時の空の状態もわかる 「只今撮影中」ショットです。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2024年 11月10日 01時14分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

次回は オリオン座も南中する時刻を迎え、この夜2回目のモザイク撮影で撮ったあの星雲の予定です。
シュワーッチ!!


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11月は日本海側の越後にはめずらしく3夜も撮影することができました。
当初は8月に突然やってきたC11鏡筒はゆっくり時間をかけて
立ち上げていくつもりだったのですが、
相手がやっかいな大物だけに かかりきりになってしまいました。
おかげですっかり出番の無くなった元からある鏡筒たちは・・
きっとやきもちを焼いているだろうな。

11月三夜目の撮影となった25日夕方の火打山・焼山です


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