雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ガイド用カメラで高精細な上弦の月を

2017年02月06日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
4日の夜の予報は、過ぎ去っていく高気圧のすそ野で午後8時頃までは晴れるというもの。
今年に入ってからまだ一夜しか撮れてないのですが、
この晴れの時間帯では明るい上弦の月を撮るしかありませんでした。
明るい月が沈むころには曇っているはずなので、ガイド用カメラを使って月の動画撮影をすることに

ガイド用カメラを使った撮影についての過去記事は➡ こちら

月が南中した夕方6時ころから撮影を始めたのですが、まずはデジ一眼で静止画をパシャパシャと。
( 画像クリックで元画像の50%まで拡大表示できます )
撮影DATA : 2017/2/ 4 18時ころ  Vixen VC200L(f=1,800mm F9 )
露出 1/40秒 x16枚  ISO 200 EOS kissX2 タカハシ EM-200 Temma2M RegiStax 6でコンポジット
2分もかからずに連続16枚の撮影終了。

続いてガイド用カメラToupCamに取り換えて欠け際を動画でモザイク撮影。
( 画像クリック個所に応じて元画像の60%まで拡大表示できます )
撮影DATA :2017/ 2/ 4 18:25’~ VC200L(f=1,800mm) タカハシEM-200Temma2M ToupSky ToupCam
40秒前後の動画をRegiStax6で処理 マイクロソフト I.C.Eでモザイク結合

この夜はシンチレーション(大気のゆらぎ)が比較的小さいようだったので、
さらにcanon1.4x(合成f=2,520mm)で拡大して動画撮影。
( 画像クリックで元画像の50%まで拡大表示できます )
明るい部分が飽和していたためステライメージで画像処理(デジタル現像)を行ったのですが、ねむたい画像になったかも
モザイク結合で画像が大きくなったため縮小画像を掲載しているのですが、
ほんとは等倍でみないと細部まで見えてきません。
上の画像を等倍で切り出したものです。( 画像クリックで等倍表示でご覧ください )  ↓
中央部分にある小さなクレーターから伸びている谷は ヒギヌス谷
ほかの星雲や銀河の天体写真と異なり、明るい月の細部を写すには拡大してより多くの画素で描くことです。
たとえばエクステンダーを使用しなければ同じ画素数で切り出した等倍画像は ↓
広範囲が写せるかわりに細部が埋もれてしまいます。

細部の写りはこれまでで最高だったのですが、更にエクステンダーを2.0Xにして
動画記録時間を延ばせばもっと細部まで写しだせそうです。
むろんその夜のシンチレーションが悪ければお手上げですが。

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満月の前後は天体写真はお休み。
暗めの下弦の月なら真夜中に上ってきても無視して撮影続行。
でも明るい上弦の月は真夜中になって沈んでくれるまで
星雲や銀河の撮影ができません。
結局、月を撮るしかないというのが上弦の月の写真が多い理由です。

雲上くもがみ
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コメント (6)
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