雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

自宅で撮った紫金山・アトラス彗星(10月14日)

2024年10月15日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
前回記事で報告した通り、14日以降は天候が思わしくないという理由で
撮影条件の厳しい13日に近くの金谷山まで撮影に出かけたのですが、
画像処理で彗星がかろうじて写っていた事がわかったという悲惨な結果で終わりました。

そんな昨日(14日)の夕方はやはり薄雲があったので、彗星のライブ中継を見ていたのですが、
あちこちで”見え始めた!”との声を聴いて、
ダメ元で2階の屋根にカメラくらいは設置しておくことにしました。
今回は窓からカメラ三脚を屋根に出してサンニッパのライブビューをPC画面でで確認する作戦。

雲のせいか 星は金星くらいしか見えなかったのですが、なんとライブビューで彗星の姿を補足できました。
どうやら山際だけ雲が切れてきたようです。
そのあとは、彗星が山に隠れるまでひたすら撮り続けました。
撮影画像から作成したGIFアニメです。 ↓
彗星を捕獲してから、撮影開始まで時間が空いたのは構図決めに手間取ったため
2本の太い横線は電線群の一部で、事前の調査でも撮影の邪魔になることは覚悟していたのですが
まさか彗星がテレビの中継塔に神風特攻するとは予想していませんでした。

撮影した画像32枚を使って画像処理してみました。

自宅で撮った紫金山・アトラス彗星 (C/2023 A3)
撮影DATA : 2024/10/14 18:06’~ canon NFD 300㎜ F2.8 
露出 2秒 ×32枚 ISO3200   LPS-D1フィルター EOS 6D(HKIR改造)
 三脚固定撮影  ステラショット3(撮影) ステライメージ9(画像処理)
σ(シグマ)クリッピングでコンポジットすることで中継塔を消しています。(一部手補正も加えて)

サンニッパで彗星を補足できたのは幸運だったのですが、事前のTST撮影で屋根の設置場所からの方位も調べてありました。
10/11 23h15mのTST撮影でテレビ塔などの方位を調べる目的で撮影


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今回のリベンジ撮影は幸運でした。
それにしても連休と重なったこともあって、
この彗星祭りはますます盛大になっているようです。
考えてみたら、わたしはまだ肉眼では彗星を見れていません。

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
だれでも・・ (さすけ)
2024-10-16 09:53:30
今回の彗星は「だれでも、どこでも、肉眼で観れる」みたいですね~。

さすけも14日の夕方に双眼鏡で観ました。
視力0.7の肉眼ではちょっと無理・・。
「お父さん、観れるよ」のカミさんのすすめでした。

そうそう、雲上さんの金谷山への遠征はブログ検索をしても、あまり出てきません。
返信する
わたしはまだ双眼鏡でも見れていません (雲上(くもがみ))
2024-10-16 11:27:41
さすけさん 金谷山は丸一日かけてシミュレーションしたものが約に立たず、
サンニッパレンズの出番が無かったのが残念です。
肉眼でも見えるような空ならどんな画像が撮れたんでしょうね。
今回の彗星祭りは全国の普段は星に縁のない人も撮ってますので
目立つためには絵になるロケーションと、幸運な空に恵まれないと・・
返信する

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