雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

塵に埋もれたIC342銀河(C11鏡筒開眼 ! ? その4)

2024年11月13日 | 機材
今月(11月)3日夜にC11鏡筒で撮った4タイトル目になります。

日が替わって空も暗くなってきた中で撮ったのは、きりん座の系外銀河IC342です。

IC 342 (きりん座)
( 元画像の50%縮小画像 わずかトリミングあり )
( 画像の上が 北の方向になります )
撮影DATA : 2024/11/ 4 00:53’~02:27’ Celestron C11+Red(F6.3)(合成fl=1,764㎜)
露出30秒 × 160枚 (総露光80分) Gain400 Offset 8 UV・IRカットフィルター ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M(*ノータッチガイド) ステラショット3(導入・撮影) ステライメージ9(画像変換・トーンカーブ)
*ダーク減算処理のみ実施しています

この銀河は私たちの天の川銀河に近いため、本来ならアンドロメダ座のM31、さんかく座のM33に次いで
大きく明るく見えるはずなのですが、運悪く天の川銀河面の塵(ちり)と重なって見える方角にあることから
「有名になれなかった銀河」とも呼ばれています。(距離:700万光年)

大口径のC11鏡筒にレデューサーを付けて撮っても画面いっぱいの大きさで、
今回は撮影も1セット(30秒×32枚)増やして5セット撮影。
(注.写っている星は全て私たち天の川銀河内の星です)

今回の画像との比較用に過去に撮った画像を探したところ、
昨年11月に同じCMOSカメラで 短焦点反射鏡筒のR200SSで撮影した画像がありました。↓
( 元画像の50%縮小画像 わずかトリミングあり )
( の範囲が今回撮影したエリアになります )
撮影DATA(抜粋):2023/11/21 R200SS+コレクターPH(合成Fl=760㎜)6分×26枚 Gain150 ASI533MC
この画像の掲載記事は こちら ⇒ きりん座IC342、有名になり損ねた銀河
撮影したカメラは同じため、焦点距離の差が写った銀河の大きさの差になっています。
そこで今回撮った画像と同じの範囲を縮小なしでトリミングしてみました。↓
( 拡大してご覧ください )
R200SSは副鏡支持金具があるため星に十字の光条が出ますが、
副鏡を補正板に張り付けたC11鏡筒には十字の光条はありません (ちょっとさみしい?)

今回は昨年の6倍の枚数を撮影しましたが、総露光時間は昨年の画像の半分で済んでいます。

すっかり暗くなった時間帯の「只今撮影中」ショットです。↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2024年 11月 4日 01時14分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

次回は、実はこの夜のメインタイトルにしていた おうし座のM1 かに星雲なのですが、
ずうっと快晴だった空の様子が ・・


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突然やってきたC11鏡筒、当初はうまくいっても 月か惑星の撮影
と思っていたのが、いつのまにかレデューサーを付けての星雲・銀河の撮影に。
まだ未処理の9日夜の撮影分の中から12月のJ-APA(上越天体写真友の会)写真展に
飾れる写真があると良いのですが。


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