雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

NGC7380 ウィザード(魔法使い)星雲

2024年11月25日 | 天体写真(星雲・星団)
9日夜は夕食前に早々と上弦の月の撮影を終え 月の高度が低くなるのを待ったのですが、
夕食が済んで20時近くになってもまだ30°近い高さがあり、
雪雲到来前の貴重な晴れ間でしたので、月から離れた北天の対象を撮る事にしました。
撮影したのはケフエウス座の NGC7380 通称 魔法使い星雲です。

NGC 7380 ウィザード(魔法使い) 星雲 (ケフェウス座)
( 元画像の50%縮小画像 少しトリミングあり )
( 画像の上が 北の方向になります )
撮影DATA : 2024/11/ 9 20:44’~21:59’ Celestron C11+Red(F6.3)(合成fl=1,764㎜)
露出30秒 × 128枚 (総露光64分) Gain400 Offset 8 UV・IRカットフィルター ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M(*ノータッチガイド) ステラショット3(導入・撮影) ステライメージ9(画像変換・トーンカーブ)
*ダーク減算処理のみ実施しています

実はこの星雲の撮影は20時前から開始したのですが 途中で星像がおかしい事に気づき
32枚で2セット撮影したところで一旦中止してピント再調整後に撮りなおしたものです。
( 実はこの星雲の撮影開始前のバーティノフマスクの記録画像では問題なく、ピントがずれた原因は不明です )

ただこのピントのずれた画像により、以前行った焦点内外像での光軸調整がまだ完璧でなかったことが再確認できました。
結局使われなかった1セット目のコンポジット画像です。↓
( 撮影画像は右側が北の方角になります )
ピントをきちっと合わせると 星像の尾を引いたような現象は目立たなくなるのですが、
星像が楕円になったり悪影響は出ているので、次の撮影の機会にはまずは光軸の再調整をしたいと考えています。

今回はC11鏡筒の天体写真性能の検証ではないのですが、
前回この星雲を撮った画像を掲載します。 ↓
(  が今回のC11鏡筒で撮った画像範囲です )
撮影DATA(抜粋):2020/11/12 VC200L+レデューサーHD(合成fl=1,386㎜) 5分×18枚+2分×9枚
 総露光時間108分 ISO6400 EOS6D(HKIR改造)

肝心の星雲の撮影画像がピントずれしている事も知らずに撮っていた「只今撮影中」ショットです。↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2024年 11月 9日 20時22分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

次回は C11鏡筒で初めてモザイク撮影に挑戦した(*月を除いて)超メジャーな銀河の予定です。


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昨日ついに招かれざる冬の使者が突然やってきました。
短時間でしたが霰(あられ)で庭も道路も白くなりました。
今週水曜日に「星のふるさと館」に展示会の作品回収に行くので、
その前に冬タイヤに交換しなければなりません。


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