雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

C11重厚長大フードは期待外れ

2024年10月19日 | 機材
紫金山・アトラス彗星祭りに参加していたため、少し間が空きましたが
前々回の記事10月9日撮影のC11鏡筒 実戦初ショットは低空の月"  の後に撮った
星雲・系外銀河の実戦撮影の報告になります。

前回記事の月の撮影を終えたのは18時26分、その後夕食を済ませてこの夜のメイン星雲・系外銀河の実戦撮影に入りました。
屋外での撮影は今回が初めてではないのですが、前回は鏡筒フードなしで補正板がむき出しで結露にやられたため、
今回は購入したレストロン純正フードを装着して初めての星雲・銀河の撮影になります。
購入したフードは、鏡筒と同じくらいの長さがあり 肉厚で重さも約1kg(正確には0.8kg)ある頼もしいやつ

ピント合わせを行ってからTST撮影した画像を見てうれしい驚きが。 ↓
C11鏡筒+F6.3レデユーサー(合成Fl=1,764㎜) 2024/10/ 9 20h04m 露光30秒 Gain500 ASI533MC Pro
以前の記事でVC200Lとの星像比較をやった時はC11+Redの星像は明らかに劣っていたのですが、
今思えば、補正板が結露している状態での比較だったのではと考えなおしました。

これに気をよくして、撮影したタイトルは以下の通り。
(いずれも元画像の50%縮小画像です)

M57リング星雲 (こと座)
撮影データ:2024/10/09 22h17m~ C11+F6.3レデユーサー(合成fl=1,764㎜)
露光 30秒×32枚 Gain300 Offset8 ASI533MC(ー5℃)
あれ、中心星が写っていないのは 南中から5時間も経って高度が低いからか?

M15球状星団 (ペガスス座)
撮影データ:2024/10/09 23h00m~ 露光 30秒×128枚 *他のデータは上と同じ
128枚も撮って、画像処理を終えても星の肥大が目立っているのはなぜ?

M76 小アレイ星雲 (ペルセウス座)
撮影データ:2024/10/10 00h48m~ 露光 30秒×128枚 *他のデータは上と同じ
128枚撮っても星雲の淡い部分がほとんど写っていません

ここでおそるおそる踏み台の上からフード内を覗いてみたところ、
補正板の全面にびっしり結露が。フードの内側もびっしょり濡れていました。

一体、いつから? この夜の上越地方の予報を見ると
昼間は晴れて24℃くらいだったものの、夜間は放射冷却で11℃くらいまで低下していたようです。

まだ晴れてはいたので、とりあえずカメラレンズ用のシリコンクロスで露をふき取って撮影を再開。

系外銀河 NGC891 (アンドロメダ座)
撮影データ:2024/10/10 02h42m~ 露光 30秒×32枚 *他のデータは上と同じ
結露をふき取っただけで見違えた画像になりました。
実は32枚を3セット撮影したのですが、時間とともに再び結露による星の肥大が始まったため
最初のセットの32枚のみ使用して画像処理したものです。

結露を再び拭って最後に撮影したのは
M1 かに星雲 (おうし座)
撮影データ:2024/10/10 04h01m~ 露光 30秒×32枚 *他のデータは上と同じ
結露をぬぐった割には画像がすっきりしないのは、途中から雲が出てきたためです。

久々の当ブログ恒例の撮影時の空の状態がわかる「只今撮影中ショット」になります。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2024年10月10日 03時01分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×5枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
これはアンドロメダ座NGC891撮影時のショットでした。

これで重厚長大な鏡筒フードも越後の多湿な空にはお手上げな事がわかりました。
現在すでに次の対策を講じたのですが、なんて手間のかかる鏡筒でしょうか。

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天候に恵まれずに紫金山・アトラス彗星をまだ双眼鏡でも見れていません。
15日の夜、自宅2階の屋根で撮った1分にも満たない雲の切れ間の画像です。↓

雲予報が合っていれば、明日の夕方にチャンスがありそうです。


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