雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

『 火星大接近 』 、 次は無理だと思うので・・(その2)

2018年05月11日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
この記事は 『 火星大接近 』 、 次(2035)は無理だと思うので・・(その1) の続きになります。

わたしのこれまでの惑星の拡大撮影ですが、方法別に分類すると以下の3つになります。
いずれも動画撮影したものを画像処理しています。

A . 接眼鏡 + ビデオカメラ (コリメート方式)
( 長 所 )
裏面照射CMOSの高感度なビデオカメラのため強拡大まで可能
カメラの光学25倍ズームで無段階に拡大が可能
( 短 所 )
● 接眼鏡による拡大で画像が劣化する
過去の検証記事 → 惑星写真、あと一歩が ・・(EOS CMRによる木星)
画像処理するためには動画変換処理が必要
PCからの遠隔操作ができない
接眼部の負荷が大きい ↓
これだけ長くなれば接眼部のたわみも心配

B . デジ一眼 + EOS Camera Movie Recode (×5クロップ)
* VC200L + EF2x(合成f=3600mm)だと もう少し大きな惑星像になります
( 長 所 )
カメラ用エクステンダーの使用で拡大像の劣化が少ない
PCから遠隔で切り出し撮影・保存が可能 (EOS C.M.R フリーソフト)
( 短 所 )
● 拡大率が足らない (合成f=3600mm F18)
バーローレンズやADCが接続できない
改造デジ一眼だとカラーバランスがくずれる
この構成で月面を撮ることもありました

C . ガイド用CMOSカメラ(モノクロ)Toup Sky (添付ソフト)
( 長 所 )
カメラ用エクステンダーの使用で拡大像の劣化が少ない
60D(x5クロップ)よりピクセルサイズが小さいため描画画素数が多い
( 短 所 )
● 白黒画像である事 (月面撮影ならOKだが)
拡大率が少し足らない (合成f=3600mm F18)
撮影動画が鏡像になる (左右反転が必要)
もともとガイド用に使っているカメラなので、お得感はあるのですが ・・

いずれの方法も 改善できない短所を持っているのですが、
C.ガイド用モノクロカメラでカラー画像を得る方法について検討してみました。
方法としてはLRGBフィルターとフィルターホィールを購入して、
各フィルターごとに撮影したものを合成すればカラー画像が得られますが ・・
その購入費用(¥31,000)ZWO ASI 224MC(¥32,000)とほぼ同じ
惑星の自転、シィーングの変化を考慮すると分割撮影では無くカラーカメラが有利

そこで熟慮検討した結果、星ナビ6月豪でも推奨(?)されていた
ZWO ASI 224MC カメラを購入する事に決定しました。
天体写真用のカメラで3万円余というのは安いと思うのですが、
他にもポチッとしたものが。
注文したものがそろうとこんな風になります。
星ナビ6月号の掲載写真も一部拝借して作成したイメージ画像です

この機材で火星大接近の夜に撮影すると こんなイメージサイズになるはずです ↓
各惑星のイメージはステラナビゲーター10より拝借しました
赤枠が224MCの写野角になります。
これでもカメラの写野に比べて惑星像が小さいですが、録画用フリーソフトで部分切り出しができそうです。

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あと3ヶ月で百歳になる高齢の母を家で看取ることになりました。
しばらくブログ更新は休ませていただきます。

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コメント (2)
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