雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

NGC6939星団 & NGC6946銀河(薄雲画像を救えるか?)

2020年09月13日 | 天体写真(系外銀河)
先月25日と26日の2夜連続で撮影できたのですが、画像処理してみたところ
2夜とも薄雲があったようで残念な結果となりました。

25日に撮った一タイトル目、ケフェウス座とはくちょう座の境界にある散開星団と系外銀河のコンビです。

NGC6939 & NGC6946  (ケフェウス・はくちょう 座)  
NGC6939(右下):距離 3860光年 視等級 7.8等級 視直径8’ 散開星団 
NGC6946(やや左上):距離 1800万光年 視等級 9.6等級 視直径 11.5’×9.8’ 渦巻銀河 
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( ほぼノートリミング 右 方向が 北 になります )
撮影DATA:2020/ 8/ 25 22:50’~  Vixen VC200L+レデューサーHD(合成f=1,386mm)
露出 10分 × 15枚 + 2分 × 8枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット2

画像処理後も薄雲による背景のむらが残りました。
2夜とも透明度が低いことはわかったのですが、老眼で薄雲までは気が付きませんでした。

撮影時の空の様子です。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
23h30m頃 30秒の固定撮影ですが6枚コンポジットしています

今回の画像はまだましな方だったので、なんとか薄雲を処理で消せないかやってみました。

➀ 処理前の画像 (SI7でダーク・フラット処理・コンポジットした画像の「レベル調整」だけ終えた画像
この画像の領域には散光星雲は無く、星と銀河だけなので
星さえ消せれば背景むらだけ残して減算すれば なんとかなるのでは?

フリーソフトの Starnet++ を使って”星”だけを消してみました。
➁ 星だけを消した画像 (Starnet++の使い方は → こちら
( 背景むらがわかりやすいようコントラストを強調しています ) ↑
星は消えているのですが、銀河は残っています。
この画像を元の画像から減算すると銀河まで消えてしまいます。
そこで銀河部分を背景に近づけます。
③ 銀河部分を背景に近づける (今回はSI7の「部分選択」と「トーンカーブ」を使いました)
( 背景部分をコピー・ペーストできれば その方が簡単 )
このまま減算しても良さそうですが、実際は背景がレベル0のベタとなり不自然。
そこで控えめな減算となるよう少し暗くします。
④ 減算する画像を補正 (SI7の「トーンカーブ」調整)
トーンカーブは実際に減産を試しながら調整しました

減算用画像を使って処理した画像です。

背景がすっきりしましたが 黒くベタにならないよう注意。
それと星雲を含む画像にはこの方法は使えません。

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本日早朝のなおみちゃんの全米オープンテニスの
決勝戦を見るため昨夜は早めに寝たのですが、
寝る前に空を見たら星が輝いていました。
猛暑の後はずっと天気が不安定だったので油断してました。
徹夜で撮影してそのままテニスを見れば良かった。
決勝戦は1セット目落とした時、もうダメかと思ったのですが・・
ほんとに強くなりました。

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