雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

熱帯夜で ゆであがった木星・土星

2020年09月08日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
先月25日夜は雲が薄そうだったので南天の木星・土星を久しぶりに撮ってみました。
西の空には上弦前の明るい月があったのですが
木星が南中する21時前にはかなり低くなり撮影には影響なし。
土星の撮影を終えた22時08分ごろ
惑星撮影用のバーローレンズ、ADCとCMOSカメラは2018年夏の火星大接近の際に購入したものです。
調べてみたら木星と土星の拡大撮影は、その火星大接近の前日(2018/ 7/30)以来2年ぶりでした。

せっかく揃えたのに、何で2年間も惑星撮影に使わなかったのかですが・・
● 月と違って、CMOSカメラの写野に導入するのがやっかい
● 強拡大によりピント位置がつかみにくい・・・・・・・・
シィーング不良で ほとんどボケボケ画像(日本海側だから?)
そんな訳で
滅多に晴れない日本海側で 撮るなら星雲や系外銀河を優先
となったわけです。

それなのに、この夜に思い出したように木星・土星を撮ろうと思ったのは
今年10月6日に火星が最接近するので惑星撮影の練習が必要
ということからでした。

まずはこの夜20時48分に南中した木星から。
あらかじめピント合わせは月で行っていたのですが、久しぶりの木星画像はやはりユラユラでした。

3分録画の動画でもっとも良好フレーム画像 ↓
撮影DATA:2020/8/25 21:15’~ 3分録画 VixenVC200L Explore Scientific 3x フォーカルエクステンダー
ZWO ADC1.25" 大気分散プリズム ZWO ASI 224MC タカハシ EM200Temma2M赤道儀

3分録画の動画の50%をAuto Stakkert!でスタックした画像(Registax6 処理前) ↓

スタック画像をRegistax6 で Wavelets処理後 ↓

更にステライメージでト-ンカーブなどの画像処理を実施した完成画像 ↓
予想を更に下回るがっかり画像でした。
そのあと撮った土星の完成画像も ↓
惑星写真をこれからやってみようと思われている方には申し訳ない画像ですが、
シィーングが良ければもっとましな画像が得られます。

2年前火星大接近の前後に同じ機材で撮った惑星画像です。
2018/ 6/ 4 21:37’~ 他の撮影DATAは今回と同じ

2018/ 7/30 21:45’~ 4分録画 他の撮影DATAは今回と同じ

2018/ 8/ 4 23:54’~ 4分録画 他の撮影DATAは今回と同じ
この時は火星大接近の4日後で視直径24.3”
今年の最接近は10月6日で22.6”ですので ほとんど同じ大きさ。
2年前は砂嵐がひどかったので今回は期待できるのでは。

それにしても日本でシィーングに恵まれるのは月に一夜ぐらいなので
「晴れたらひたすら撮るしかない」・・ といわれてもねぇ。

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実は一昨日(6日)夜半前、これまで経験したことのない
台風10号が九州に接近したころ、
もしかしたら経験したことのないシィーングにめぐまれるのでは・・
と思って木星を撮影しました。
結果はまともに処理できないほどひどい画像が。

9月に入っても猛暑日が続き、趣味部屋からデスクトップPCをリビングに移動してブログ作成

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