雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

バブル星雲画像も薄雲減算処理やってみました

2020年09月18日 | 画像処理のはなし
新月を過ぎたのですが、雨模様で当面晴れそうにありません。

先月25日26日と2夜連続で撮影した画像があったのですが、 薄雲で残念な結果に。
それでもお見せする画像が無いので、
前回記事では Starrnet++ を使って星を消した画像から”薄雲”だけの画像を作って
元画像から減算するという悪あがきをやってみました。
前回処理した画像は星と銀河だけだったのでまだ良かったのですが、
今回は無理を承知でカシオペア座のバブル星雲を含む画像をやってみました。

まずは薄雲減算なしの処理画像です。 ↓

M52 & バブル星雲  (カシオペア 座)  
M52(NGC7654)(右上):距離 5,000光年 視等級 7.3等級 視直径13’ 散開星団 
バブル星雲(NGC7635)(中下):距離 11,000万光年 視等級 - 等級 視直径 15’×8’ 輝線星雲 
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( ノートリミング 縦構図のため 右方向が 北 になります )
撮影DATA:2020/ 8/ 26am 01:16’~  Vixen VC20 0L+レデューサーHD(合成f=1,386mm)
露出 10分 × 13枚 + 2分 × 5枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット2
画像の周辺も含め背景むらがわかるようノートリミングにしてあります

問題は薄雲と思われる背景むらの明るい部分に淡い星雲があると、減算で消えてしまうので
3年前にバブル星雲周辺を撮った画像で確認してみました。↓
( こちらは横構図で撮っているため 上が 北 になります )
今回の空の状態ではバブル星雲の周囲だけ気にすれば良さそうです。

前回と同様にStarrnet++ を使って星を消した画像から ”薄雲” 画像を作成し
元画像から減算してみました。↓
( 上が北方向に変えてあります )
やはり背景がすっきりしすぎて不自然ですね。

撮影時の空はこんなでした。
01:31’~ 30sec ×5枚コンポジット ( 画像クリックで星座名を表示します )

バブル星雲撮影前にはペリカン星雲も撮っているのですが、
画像全面が星雲なので ”薄雲” の分離は不可能です。

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やっと猛暑が終わり、画像処理用のディスクトップPCも
趣味部屋に戻せたのですが、星が顔を出しません。
冬も夏もダメな越後なので せめて春と秋は・・

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