雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

やはりムズい、しし座の銀河コンビM95&M96(おまけでベスタの移動)

2021年04月12日 | 天体写真(系外銀河)
下弦の月を過ぎても撮れそうになかった4月でしたが、
まさに新月直近で2夜連続で撮影できました。

今回 取り急ぎ処理してお見せするのは、10日夜に撮影した
しし座のM96銀河群の中のM95M96の銀河コンビです。

M95 & M96 銀河  (しし座)  
M95(右)(NGC3351):距離 3,800万光年 視等級 9.7等級  視直径 4.8’×4.2’ 棒渦巻銀河 
M96(左)(NGC3368):距離 3,800万光年 視等級 9.3等級  視直径 4.1’×2.8’ 渦巻銀河 
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( ほぼノートリミング 上が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 4/10 20:55’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 15分 × 12枚 + 分 × 枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)

フルサイズカメラになってからは撮ったことがなかったので
総露光時間3時間越えと気張ったのですが・・
久しぶりに撮ってみてムズい対象だと再認識しました。
来年 この対象のリベンジを狙うなら、空が暗くなる深夜1時以降に撮影できる もっと早い時期に。

VC200Lでは星像が歪むフルサイズ外縁に両銀河が配置される構図
ちょっと気が引けたのですが、一応 各銀河のアップ画像も。↓
ガイドのブレも加わって星像が伸びて、各銀河の解像度も劣化しています

恒例の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
22時21分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
鏡筒を浮かび上がらせるために当てた赤いヘッドライドが強すぎました

両銀河とは直接関係ありませんが、3月に小惑星ベスタが衝となって見やすくなっていました。
(注). ” ”とは地球から見て惑星が太陽の反対側の位置になること
ちょうどベスタはしし座を移動中だったため、
今回のM95・M96撮影の前後にVC200L鏡筒を向けてみました。
銀河コンビの撮影前と約4時間後にそれぞれ1分露光4枚をコンポジット後 比較明合成しています。
(トリミングしてないので、画像の写野は最初の掲載画像と同じです)
ベスタの明るさは6.9等級で画像内で一番明るく写っています。

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実はこの新月期になにも撮れなかった場合を考えて
小惑星ベスタの移動をこれまでに掲載した『ただいま撮影中』ショットを使って
追跡できないか調査してみました。
その結果、2月以降の4カットに写っていることがわかりました。
一応まとめてみましたので、この編集後記のあとに掲載しておきました。


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ただいま撮影中』ショット で見る小惑星ベスタの移動



↑ この画像は今回のM95 M96の『ただいま撮影中』ショットです。
(小さい枠は編集後記の前に掲載したベスタの移動画像の写野です)
30秒露光の固定撮影でも6等級なら十分確認できることがわかります。
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