雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ヘルクレス座 M13 (北天の大花火三連発の予定が・・)

2021年06月14日 | 天体写真(星雲・星団)
2か月ぶりに星の撮影となった9日夜の撮影プランでは
予報で空の透明度が期待できなかった事から、北天の明るい球状星団 M3M5M13を3連発で。
6月になると春の系外銀河は早い時間から西に傾いてしまい
かといって、夏の明るい星雲たちは朝方にならないと自宅からは撮影できません。
そんな中で夕方から3時間の間に次々と南中してくれる三つの球状星団は貴重な撮影対象となります。

この夜(6月9日)の各球状星団のデータは以下の通り。
( 南中時刻、南中高度は新潟県上越市の場合 )
M 3 (りょうけん座):南中時刻 20:18’ 南中高度 81.1° 明るさ 6.4等級 視直径 18分角
M 5 (へび座 頭部):南中時刻 21:54’ 南中高度 54.9° 明るさ 6.0等級 視直径 23分角
M13 (ヘルクレス座):南中時刻 23:17’ 南中高度 89.3° 明るさ 5.8等級 視直径 20分角

まずは前回掲載したM3は薄明終了まで待ってから撮影開始。
まだ空が明るかったため 撮影枚数を多くした結果、
次のM5の撮影開始が南中50分後になってしまいました。

もともと南中高度の低いM5の撮影には心配な事がありました。
10分露光の1枚目の撮影結果が良好だったことから、
趣味部屋から出て『ただいま撮影中ショット』を撮り終えて部屋に戻ると・・
ガイドグラフが大暴れで2枚目、3枚目がひどい画像になっていました。
左下の5等星を見ると1枚目には目立たなかった斜めの光条が2枚目、3枚目に。
これは自宅横を通過する”電線群”によるものだとすぐわかりました。
この時 撮影した『ただいま撮影中ショット』からも確認できます。 ↓
この画像から撮影開始後じきに2番目の電線群に入り込んだことがわかりました

しばらく迷ったのですが、次のM13の撮影準備に切り替えました。

すこし南中時刻を過ぎてから撮影した 北天No.1の球状星団と言われる ヘルクレス座のM13です。
M13 (NGC 6205)  (ヘルクレス座)  
(中央やや下方):距離 25,100光年 視等級 5.8等級  視直径 20’ 球状星団 
( ノートリミング画像 画像クリックで 本ブログの最大サイズで表示します )
( 縦構図で撮影のため、上方向が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 6 / 9 23:31’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 10分 × 枚 + 分・分 × 各8枚 
ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)

縮小なしで切り出したM13本体です。
年老いた黄色味がかった星の集団の中に、近接・衝突で若返った『青色はぐれ星』がまぎれています

M13撮影中の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
00時10分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影

次回は このあと薄明が始まるまで撮った南天のあの星雲のあの柱です。

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今回 電線群に邪魔されたM5は翌日リベンジ撮影しています。
画像処理はまだですので、成果はいかに。

今 我が家で咲いているのは、カンゾウ(?)の仲間

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コメント (4)
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