雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

いよいよ屋外設置で検証(第一夜)『C11鏡筒がやって来た』

2024年09月28日 | 機材
突然やって来たC11鏡筒ですが、室内でできる検証を終え
次のステップは いつもの設置場所での屋外での検証。
ただし 検証を行うのは ” 雲はあるが 星は見えそうな夜 ” と決めていました。
もし雲のない貴重な星空が期待できるなら、
まずは既存の鏡筒(R200SS・VC200L)での撮影を優先するとの考えからです。

ところが、なんと9月23日から三夜連続でこの検証向きの雲予報が続きました。
今回はその第一夜の屋外での検証結果について報告します。


C11鏡筒 屋外設置での検証 (第一夜) 9月23日(月)

初めてのC11鏡筒の屋外設置での最大の課題は
なんといっても
屋外のスロープでEM-200赤道儀への搭載ができるか?
です。

これまで室内での検証しかしていなかったのですが、結果は室内での検証以上にうまくいきました。
(注)この搭載方法は夢の中でみたアイデアを元に考案したものです
その搭載方法に関する記事はこちら → 夢のお告げで問題解決?『やってきたC11鏡筒』

室内での手順検証の際に一番手こずった 鏡筒のダブテールを赤道儀のアリガタにはめ込む作業で、
平行に押し込むのではなく まず片側を先にはめ込んでからもう片側を入れ込むのがコツだとわかりました。

スチール三脚の開きが小さくなったため、スロープ面のこれまでの三脚位置マーカーが使えなくなったりしましたが、
赤道儀の極軸設定もなんとか終えたところで
西空の雲行きが怪しくなり、念のためビニール袋をかぶせて夕食。

ちなみに、検証を優先する事に決めたこの夜21時のSCW雲予報 はこんなんでした。 ↓
雲まみれでも雨は降らないだろう、と思っていたのですが・・
夕食中に気になって望遠鏡を見に行ったところ、小雨が降っていて大慌てでビニール袋を追加。
20時10分ころの様子

その後21時ころには雨も止んで星が見えだしたので、はくちょう座のデネブでいよいよC11鏡筒で初の星像確認のはずが・・・
ASI533MCのライブビューでは何も見えず。
C11鏡筒の筒先を覗いてみたら
鏡筒の先端にある補正板の前面が結露でびっしょり!
雨上がりの後で湿度100%、おまけにフードも無いんじゃ・・ と変に納得。
結露をシリコンクロスで拭いてもじきに曇ります。

それでもなんとかピント位置だけでも確認したいと、
鏡筒底部の合焦ノブを時計方向・反時計方向と5回転ほどさせるもモニターには何も映らず。
もしかしたらこの30年の間に合焦機構がこわれたのでは、という不安もあってここで一夜目の検証を終わりにしました。

これで終わったら私のブログ的には 見に来ていただいた方に申し訳ないので、
C11鏡筒を撤収したあと、R200SS鏡筒に載せ換えて撮った画像をお見せします。
(当初はC11鏡筒を撤収したあとに別の鏡筒を載せ替えるなど考えもしなかったのですが、
体力を使わずに搭載・撤収ができるこの方法のおかげで可能になりました)


 NGC7331 & ステファンの五つ子 (ペガスス座) 
( 元画像の50%サイズで ノートリミング )
( 北は上の方向 になっています )
撮影DATA : 2024/ 9/23 23:59’~ Vixen R200SS(コレクターPH) (合成fl=760㎜ F3.8)
露出 4分 ×16枚 (総露光時間64分)Gain150  Offset 8 ホワイトバランス(R50%・B50%) LPS-D1フィルター ASI533MC Pro(冷却-5℃)
 タカハシ EM-200 Temma2M  ステラショット3(導入・オートガイド・撮影) ステライメージ9(画像処理)
ダーク・フラット共、未作成のため 未処理
実は32枚撮影したのですが、今回はなぜかオートガイドが時々大暴れして、比較的ましな16枚で画像処理しました

画像タイトルにある2つの天体を等倍(縮小なし)で切り出した画像です。 ↓

今回は「只今撮影中ショット」は無くてもいいかな?と思ったのですが、習慣で撮っていたのでご覧ください。
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2024年 9月24日 00時23分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×6枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
この時間帯になると夏の星座は西にかたむき、肉眼ではさみしい秋の星空なのですが
薄雲があっても、30秒の固定撮影でも、6枚も撮影して処理するとそれなりの画像になってくれます。

次回は、翌日の夜に再び屋外での検証に挑んだ報告になります。
果たしてC11鏡筒で星像を見ることができるのか?


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この夜はC11鏡筒撤収後にスチール三脚はそのままで、R200SS鏡筒に載せ替えたのですが、
その結果一見すると八頭身美人が 足の短い3頭身になったよう。
これまでオートガイドの歩留まりが良かった短焦点反射のR200SSで
今回オートガイドが不安定だったのはこのせいでは?

使い物になることがわかるまで出費は控えよう だったのに、またしても
いつも利用しているヨドバシカ〇ラでも買える事がわかってポチッてしまいました


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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (マルさん)
2024-09-28 21:04:32
こんばんは。
シュミカセの補正板の結露や曇りは厄介ですね。
巻きフードだけでは厳しいかもしれません。
自分は段ボールフードと乾燥空気で対策していました。セレストロンで発売しているリングヒータも有効でしょうね。
返信する
前途多難のようですね (雲上(くもがみ))
2024-09-28 23:01:45
マルさん コメントありがとうございます。
本日取り寄せ注文していた ぶ厚くて立派なフードが届きました。
当初は湿気を吸う効果もあるダンボールなどでの自作を考えていたのですが、つい・・
おっしゃる通り、開口部が大きい分 フードだけでは鏡筒前面部の補正板への結露は防げないかも。
シュミカセはやっかいな問題が多くてこの先が思いやられます。
アドバイス 今後ともよろしくお願いいたします。
返信する

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