雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

光軸調整 これが限界?(屋外検証 第三夜) 『C11鏡筒がやって来た』

2024年10月05日 | 機材
C11鏡筒 屋外設置での検証 (第三夜) 9月25日(水)

三夜連続して行った屋外での検証最後の夜は星像を見ながらの光軸調整(具体的には副鏡の傾き調整)でした。
鏡筒の搭載方法は前夜と同じなのですが、今回は新兵器を導入しています。

まずは シュミットカセグレン望遠鏡(SCT)の大きな短所と言われる、
鏡筒内が密閉されているため 温度順応に時間がかかる! 対策として
ヨドバシカ〇ラで現在千円以下で買える手持ちダブルファン
効率的に筒内空気の排出が行えるよう側面にアルミテープを貼り付けました
今回はこの状態で夕食中の1時間ほど筒内の換気を行っています。

結局 またポチッたのか ! と言われそうなので
お金をかけずに手間かけて(?)作ったツールも紹介します。
20㎝鏡筒用のバーティノフマスクを流用するためのアダプタです
材料は新潟県産こしひかりの贈答用ダンボール(←これは関係ないか?)
前夜の検証では星像のピント位置がはっきりつかめなかったので作ってみました。

それでは第三夜目の、星像を使った光軸調整の経過を報告します。

今回はステラショットでこと座のベガを導入したつもりが、またしても外れてしまい画像内の明るい星を使いました。
( おまけに、なぜか今回もステラショットの「導入補正」が役に立ちません )

*なお、今回の検証は最初からF6.3レデューサーを付けて行っています。
まずは調整前の焦点内外像です
( トリミングなしの20%サイズに縮小した画像です )
撮影データ:2024/ 9/25 セレストロンC11+F6.3レデユーサー(合成fl=1,764㎜) 露光時間4秒 Gain450 ASI533MC(冷却ー5℃) EM-200Temma2M(ノータッチガイド)

室内でのコンパクトデジカメを使った光軸調整では完璧に見えても、星像でみると まだずれているのがわかります。
( 少しピントを外した星像の暗いドーナツの穴が中心になければなりません )
今回は上の画像の右側 ”焦点外像” を使って副鏡の傾き調整を行いました。

調整前の焦点外像

ネジ②を時計方向に45°回す

更にネジ②を時計方向に45°回す
ネジを回すと星像自体も画像の中心からはずれていきます

あくまで画像中心でないと正確に調整できないとのことで、赤道儀を操作して中心に戻します
ネジ①を時計方向に45°回す

このあと微調整を数回行って、最終的な星像
今あらためて見ると、まだ追い込みが足りないかも?
(注)副鏡のネジは鏡筒を覗き込んだ時 真上に見えたネジ、右下左下のネジになります

この調整で以前行った室内での光軸調整の検証画像がどう変わったか気になって、コンデジで再び撮ってみたのですが
ほとんど変化がありませんでした。
コンデジでの調整時には180°単位で回したりして調整していたことを考えれば、
今回の星像での調整がいかにシビアであるかがわかります。
(注)決して、コンデジでの調整が無駄だったということではありません

調整が終わった後の焦点画像がどうなったかですが、20秒露光でノータッチガイドで撮った画像です。
( トリミングなしで50%に縮小画像 )
ステラナビで かなり時間をかけて写野の特定を試みたのですが、特定できませんでした。

ちなみに自作アダプタのバーティノフマスクの画像はこんなんでした。↓
こんなんでもピント位置の特定には役立ちます

調整が終わっても、なんか星像がボテッとしているようで ・・
次回は、ほぼ同じ焦点距離のVC200Lで撮った画像と比べてどうなのか?
検証してみたいと思います。


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先日室内に機材を設置し、届いた純正品のフードを鏡筒先端に取り付けてみました。
重量が0.8kgもあるため 鏡筒バランスが大きく変わって、色々見直した結果
ふたたびスチール三脚の高さを少し下げました。
これで鏡筒の総重量は14.5kgに増えて、
EM-200赤道儀の搭載限度まであと2.5kgに迫りました。
家の周りで彼岸花(ヒガンバナ)が咲きだしたのですが、なかなか秋晴れになってはくれません


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