雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

続2・無理なのは赤道儀ではなく 私の体力だった。『やって来たC11鏡筒』

2024年09月17日 | 機材
今回の記事タイトル、ほんとは
「・・ 無理なのはEM-200赤道儀の耐力ではなく、私の体力だった。・・」
と書きたかったのですが、タイトルとしては長すぎるので短縮しました。
( どうでもいいようなものですが、記事タイトルにはいつも苦労しています )

9月4日の夜に4ヶ月ぶりに星雲の撮影ができたため、2週間の間が空きましたが
8月に突然転がり込んで来たC11鏡筒の その後の経過を報告いたします。

これまでの経過は以下の記事を参照ねがいます。↓
EM-200には無理だ!」と言ったのに、やって来たC11鏡筒
続・EM-200には無理だ!」と言ったのに、やって来たC11鏡筒

そんな訳で
8月の「上越天体写真友の会(J-APA)」の月例会で、会員のAKIYAMAさんから
”粗大ごみ” になっている、というC11鏡筒をまかされた雲上でしたが
その後 数々の幸運に恵まれて いまだギブアップせずに巨大な鏡筒と格闘しております。

幸運 ①
鏡筒を赤道儀に載せるための金物(ダブテールバー)を会員のKOTANIさんから提供してもらう(ほとんど未使用?)
( 現在 購入できるダブテールバーでは、ネジ穴の間隔が合わないような気がします )
ネットで見つけたビンテージ物のC11ですが、やってきた鏡筒はこれよりもっと古いものではないでしょうか?
(AKIさんに聞いたところ、30年くらい前に「星のふるさと館」初代の館長さんが自宅のドームで使っていたものだそうです)

幸運 ②
金物を取り付けるには一般のMネジではなく、特殊なピッチのネジが必要でしたが
偶然 以前に買っておいた特殊ネジが長さもぴったりで使うことができました。

幸運 ➂
C11の接眼部はそのままではカメラを接続できませんが、KOTANIさん作成による
電動フォーカサーが付いており、手持ちのASI533MCカメラがそのまま接続できました。
AKIYAMAさんに頼まれてKOTANIさんが3Dプリンターも使って作成されたという事は、そんな昔の話ではないようですね。
電動フォーカサーが自作のコントロールBOXの乾電池でまだ動くのにはびっくりしました。(使われてなかった証拠?)

幸運にも助けられ、ほとんど「人の”ふ〇〇し”で相撲を取る」状態でここまで来たのですが、
わたしも腹を固める時がきたようです。
この先にやらなければならないことは、EM-200赤道儀C11鏡筒を搭載するために
しっかりとしたアリミゾ金物が必要です。
実は、もし赤道儀に搭載できる段階になったらこのアリミゾを購入しようと決めていました。↓
これなら NFD400)用に作成したO軸ガイドシステムにも使えそうです

在庫ありだったので、注文してじきに届きました。
商品の説明にも書いてあったのですが、EM-200赤道儀には問題なく取り付ける事ができました。
各溝が浅
重さ1Kgもある頑丈なアリミゾで、ビクセン・セレストロンの幅の異なる2タイプに対応しています。
実はこの2段階に溝が切ってあることで、各溝が浅くなるというデメリットがあることが
このあとわかりました 。

ここまで来ればあとはC11鏡筒を載せるだけ。

鏡筒は重いけれど(12㎏)なんとか両腕で抱えて赤道儀のヘッド部分まで持ち上げます。
しかしその先は鏡筒が太すぎてアリガタは見えず、当然ダブテールバーも見えません。

お手上げ状態になって、家内に「手伝ってくれー!」と救援要請。

なんとか二人掛かりで鏡筒を搭載することができたのですが・・
当初心配したEM-200赤道儀の方は、搭載荷重17kgまでなのでバランスウエイト(5kg)×3個でまだ余裕がありました

よく見ると、ダブテールバーがアリミゾにきちっとはまっていないようです。
VC200L鏡筒では鏡筒バンドのため、このような心配はないのですが、
重さ12kgもある鏡筒を載せなおすため、この状態でアリガタのクランプをゆるめるのは危険です。
実際にクランプをゆるめたところ 鏡筒が手前に傾き、アリガタの浅い溝から外れそうに・・

困りました!! C11鏡筒搭載のたびに家内に手伝ってもらうわけにもいきません。
かといって一人でいつもの屋外でやれば
腰を痛めるか、支えきれずに鏡筒を落下させ The END になるか、のいずれかです。

ここまで来て、あきらめるしかないのか!

以下 次号に続きます。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =
実はこの後に見た夢がヒントになって
一人でもできるC11鏡筒の搭載方法を見つけました。
手順を間違うと危険な方法のため 繰り返し検証してみましたが、
この方法なら、まもなく後期高齢者になる
私の体力でも行けそうです。
詳細は 次回の記事で。


にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へにほんブログ村
いつもポチッとありがとうございます。

= = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = = =



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« わたしのブログでは評判の良... | トップ | 続3・夢のお告げで問題解決?... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マルさん)
2024-09-18 10:10:53
初めてコメントします。
自分も以前にHD800にロスマンディー互換のダブテールを取り付けて使っていました。
写真ですと、ダブテールがアリ溝からはみ出しているように見えます。ロスマンディーですと確かアリガタが74mmだったと思うのですが、現在とりついているアリガタが大きすぎるのではないかと推察します。
見当違いだったらごめんなさい。
返信する
コメント ありがとうございます (雲上(くもがみ))
2024-09-18 11:26:10
はじめまして マルさん さん。

コメントをいただいてサイズを測ってみたのですが、ダブテールの幅はご指摘の74㎜でした。
それから購入したアリガタの方も一番開いた状態でなんと同じ74mmしかありません!
つまり装着する時には、ダブテールの片側を先に溝の奥に入れからじゃないと鏡筒(ダブテールバー)の装着はかなりむずかしい事に気づきました。
(掲載した写真が不鮮明で申し訳ありません)
次回の記事ではC11鏡筒の新しい搭載法を発表(?)する予定ですが、
いただいたコメントのおかげで気づけた事も反映したいと思います。
わたしには初めてのセレストロンの鏡筒ですが、無事撮影までたどり着けるよう
この先もご助言をお願いいたします。
返信する

コメントを投稿

機材」カテゴリの最新記事