雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

子持ち銀河M51(まだ目覚めぬ空 その4)

2025年03月11日 | 天体写真(系外銀河)
先月28日早朝に撮ったこの夜の最後の4タイトル目は、
春の系外銀河と言えば毎年撮らずにはいられないM51子持ち銀河です。
(この銀河の通称が ずいぶん古めかしく感じられるのはわたしだけ?)

M51 子持ち銀河 (NGC 5194) (おおぐま座)
( 元画像の50%縮小画像 少しトリミングあり )
( 画像の上が 北の方向になります )
撮影DATA : 2025/ 2/28 03:35’~05:23’ Celestron C11+Red(F6.3)(合成fl=1,764㎜)
露出30秒 × 192枚 (総露光96分) Gain400 Offset 8 UV・IRカットフィルター ASI533MC Pro(冷却-10℃)
タカハシ EM-200 Temma2M(*ノータッチガイド) ステラショット3(導入・撮影) ステライメージ9(画像変換・トーンカーブ)
*ダーク減算処理のみ実施しています

192枚撮った内の1枚に明るい人工衛星が写っていた事に処理の途中で気づいたのですが、
写りがイマイチだったのでそのままにしました。
この銀河を大口径(口径28㎝)のC11鏡筒で撮影したのは初めてになるのですが、
期待していた高解像の画像にはなりませんでした。(雪明りだけでなく、シィーングも悪かったか?)

過去に撮った画像で口径20㎝のVC200L鏡筒で撮った画像です。 ↓
( 元画像の40%縮小画像 )
焦点距離はほとんど同じなのに、フルサイズのデジ一眼での撮影のため広い範囲が写っています。
( が 今回の撮影範囲です )
比較のため、今回の撮影範囲を"縮小なし"で切り出した画像です ↓

ピクセルサイズが533MCの3.76μに比べ 6Dは6.5μと大きいため、
高解像度画像とはいきませんが、
今回より小口径でも総露光時間は2年分で今回の5倍近くかけていますので、
強めの処理が可能で 星の色もカラフルで見栄えがします。

赤道儀にこれ以上負荷をかけたくないため、C11鏡筒(+F6.3レデューサー) を30秒露光のノータッチガイドで
多数枚を撮影する作戦をとっているのですが、総露光時間は最低でも2時間越えが必要なようです。
欲を言えば明るい星の飽和を防ぐため、Gainを400からもっと下げたいのですが
そうなると撮影枚数を更に増やすしかないのでしょうか?


撮影中の空の状態の記録にもなる「只今撮影中ショット」です。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見える小さなが今回の撮影範囲です )
2025年 2月28日 03時53分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8)30秒×5枚 ISO1600 
ソフトフィルター使用 kiss DX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

薄明が始まるちょうど1時間前に撮った「只今撮影中ショット」ですが、北斗七星はこの夜一番明るく写りました。
うす雲が無くなったのかと 朝方のSCW雲予報をみたのですが、近くにはやはり雲が・・


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空の状態は良くなくても先月末にやっと今年の初ショットが撮れました。
その4タイトル分も今回で終わり、おまけに満月期になるので
PixInsightの事前学習でもするしかありません。
どのくらいPixInsightが使われているのか? 定期購読中の「星ナビ」で調べたところ・・
今年1月号から4月号までの「星ナビGallery」の星雲・銀河の入選48作品のうち
9割の43作品が使っていました。
更に驚いたのがその総露光時間で、43作品の総露光時間の平均は14時間4分でした。
いつのまにこんなに長くなったんでしょう。
長くなった原因はCMOSカメラの普及か、それともPixInsightか?


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