ある地方の外科医院の待合室で、ちょっと妙な「お願い」を見かけた。
それは受付横のガラスに張られた紙に手描きで次のように書かれていた。
お願い
誠に勝手ながら昨今は出費多大の世情でもあり、院長への夏期、冬期のお心付はご無用にお願いいたします。 院長
最初、何気なく眺めたが、どこか違和感を禁じ得なかった。
この違和感はどこから来るのだろうと思い、再度文面に目をやり読み返して、納得した。
違和感の原因は「昨今は出費多大の世情でもあり」という箇所だった。
要は「心付け」を断る文面なのだが、それあはあくまでも「出費多大の世情」になったからで、そうでなければ、言い換えれば景気がよくなれば再び「夏期、冬期の心付け」を受けますよということだ。
つまり、この医院では夏期、冬期に患者から院長へ「心付け」を届けるのが当たり前の習慣になっていたということだろう。
ところが「昨今」はあまりにも景気が悪いので、しばらく「心付け」は受け取らないことにしました、と患者に告げているわけだ。
もし、この文面を院長自身が書いた(指示した)のなら、時代錯誤も甚だしいなんとも傲慢な医師に違いない。
そうではなく看護師が文面を考えたのなら、その看護師はよほど言葉を知らないか、あるいは院長の日頃の態度を代弁して書いたものに違いない。
いずれにしろ、あまり感じのいい医院ではなさそうだ。
USBメモリウイルスの感染にご注意を!
それは受付横のガラスに張られた紙に手描きで次のように書かれていた。
お願い
誠に勝手ながら昨今は出費多大の世情でもあり、院長への夏期、冬期のお心付はご無用にお願いいたします。 院長
最初、何気なく眺めたが、どこか違和感を禁じ得なかった。
この違和感はどこから来るのだろうと思い、再度文面に目をやり読み返して、納得した。
違和感の原因は「昨今は出費多大の世情でもあり」という箇所だった。
要は「心付け」を断る文面なのだが、それあはあくまでも「出費多大の世情」になったからで、そうでなければ、言い換えれば景気がよくなれば再び「夏期、冬期の心付け」を受けますよということだ。
つまり、この医院では夏期、冬期に患者から院長へ「心付け」を届けるのが当たり前の習慣になっていたということだろう。
ところが「昨今」はあまりにも景気が悪いので、しばらく「心付け」は受け取らないことにしました、と患者に告げているわけだ。
もし、この文面を院長自身が書いた(指示した)のなら、時代錯誤も甚だしいなんとも傲慢な医師に違いない。
そうではなく看護師が文面を考えたのなら、その看護師はよほど言葉を知らないか、あるいは院長の日頃の態度を代弁して書いたものに違いない。
いずれにしろ、あまり感じのいい医院ではなさそうだ。
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