栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

福岡・添田町の次は鹿児島・阿久根市

2010-08-23 23:16:35 | 視点
 22日、福岡県添田町の山本文男前町長の辞職に伴う出直し町長選の投開票が行われ、前副町長の寺西明男氏が山本前町長を破り当選した。
 添田町民の良識が「やっと」示されたと思うが、それでも山本前町長の票は立候補者3人中2位だった。
いかに彼が権勢を誇っていたかよく分かる。
 もし、汚職事件で逮捕されていなかったら今回の選挙でも当選していたかも分からないと考えると、今回の町民の良識を歓迎すると同時に、それまで町民の良識は眠っていたのか、と思わざるを得ない。

 まあ、それは言い過ぎにしても「物言えば唇寒し」という状態に長年置かれていたに違いない。
 小さな田舎町では権力者に逆らうのはなかなか難しいのも事実だ。
異を唱えるだけで「村八分」はおろか、生活の糧さえ失いかねないからだ。

 それにしても山本町政40年というのはあまりにも長すぎた。
年齢は84歳。
汚職事件による逮捕という事実がなくても「チェンジ」という方向になるのが普通だろう。

 さて、阿久根市もどうなっているのか。
こちらは年齢も市長歴も若いが、やることが独裁的。
当初は支持した市民もさすがに呆れ、やっとリコール活動を始める動きになったが、もっと早く始めてもよかったのではないかと感じる。

 とにかく最近、地方自治体の首長に独裁的に権力を行使したがっている風が見えるのは気になるところだ。
 近年、国のトップを直接選挙で選びたいと声高に言う人が増えつつあるが、間接民主主義、議会制民主主義のよさも再認識してもらい。
 議会、国会のチェックがあるから、トップの暴走を食い止められるのである。
 そのことを添田町と阿久根市が示している。

 とはいえ40年、添田町は議会のチェックが効かなかったし、阿久根市も目的が正しければ手段が間違っていてもいいのか、という問題を市民に突き付けてきた。
 さて、次は阿久根市民の番だ。