香彩日記

一筆入魂!今の思いを『書』に込めて。

残照の頂~最近読んだ小説から

2024年10月05日 17時57分49秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

湊かなえさんの「残照の頂」は、「山女日記」の続編で山を舞台にした連作小説。

     

収録されている4つの短編は、さまざまな事情を抱えた女性たちが、それぞれ思い出の山を歩きながら、過去の出来事に重ね合わせます。
今の私には登れない憧れの高山が舞台になっているので、細かい描写では、一緒に歩いている気分になってドキドキしました。

 
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母親からの小包は なぜこんなにダサいのか~最近読んだ小説から

2024年09月19日 10時21分44秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

原田ひ香さんの小説「母親からの小包は なぜこんなにダサいのか」は、「三千円の使いかた」に続く感動家族小説でした。

     

あとがきに、「三千円の使いかた」を書いたすぐあと、ツイッター(現X)で大学生の女の子が「うちのおかんの小包見て!」と上げていた写真が、子どもの頃、祖母から届いた小包にそっくりだったそうで、それがこの小説を書こうと思ったきっかけになったそうです。
5つの様々な親子の物語が収録された短編集、時間のある時に、一日一編ずつ読みました😊 

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母の待つ里~最近読んだ小説から

2024年09月08日 15時56分30秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

久々に浅田次郎さんの小説を読みました。テレビドラマ化された「母を待つ里」です。

     

ネタバレになってしまうので、内容には触れないですが、田舎に故郷を持たない人が増える中、「人生の楽園」の視聴率が高いように、田舎暮らしに憧れる人は多いのだろうし、そういう人たち向けのビジネスも増えていくのかも・・・益々詐欺に気を付けなければ!あ、これは内容に関係ないです~たぶん😄 

8月にNHK BSプレミア4Kで放送され、9月21日か28日にNHK BSで放送されるようです。我が家はBS見られないので(なんで見られないの?と不思議がられたことがありましたが😅 )、NHKの地上波で放送されるのを待ちたいと思います😊  

 
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アルプス席の母~最近読んだ小説から

2024年08月16日 12時50分21秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

早見和真さんの単行本「アルプス席の母」、読み始めたらどんどん面白くなって、一気に読了しました!

     

母親の目線で描かれた高校野球小説です。
帯の裏面に書かれた書店員さんたちのご感想通りです↓
いろんなジャンルが書けちゃう早見さん、ほんと、すごい!!

 
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猫を処方いたします。3 ~最近読んだ小説から

2024年07月26日 14時49分00秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

石田祥さんの人気シリーズ「猫を処方いたします。」の第3弾が出たので、早速読みました。

     

たいていのことは猫で治る、ということで、様々な悩みを持つ患者さんたちに、猫を処方する「中京こころのびょういん」のニケ先生と看護師の千歳さんのコンビ。待っていた予約の患者さんは来てくれたけど・・・まだまだ続きそうです😄
登場する猫ちゃんたちが、表紙に描かれるので、イメージが湧きやすいです! 
裏面の帯によると、漫画化されるようです!
     

第4弾、楽しみです!

 
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古本食堂 新装開店

2024年07月20日 16時37分23秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

以前読んだ原田ひ香さんの小説「古本食堂」の続編「古本食堂 新装開店」を単行本で読みました。以前読んだ「古本食堂」のブログ記事はこちら→

     

神保町を舞台に、急逝した兄の古書店を継いだ珊瑚さん。大学院を卒業してその古書店に就職を決めた姪孫の美希喜ちゃんの案で、古書店はカフェスペースを作り、新装開店!
今回も本を探しに来る人達に寄り添い、様々な本と神保町の美味しいお店が登場します。
その中で、時代の変化も感じられ、70代の珊瑚さんと20代の美希喜ちゃんにも変化が・・・

このあとはどうなるんだろう~第三弾は、あるのかなあ~気になります~

 
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赤と青とエスキース~最近読んだ小説から

2024年07月11日 14時16分21秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

2022年本屋大賞第2位の青山美智子さんの小説「赤と青とエスキース」、ソフトカバーの単行本で読みました。9月に文庫本が出版されるようです。

     
下絵を意味する「エスキース」という題の赤と青で描かれた絵画が登場する5つの短編集は、エピローグで見事に仕掛けが回収されます。読み進めるうちにどんどん面白くなりました。

絵画を題材とした小説ならではのその技法が語られる部分は、とても興味深かったです。

 
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新!店長がバカすぎて~最近読んだ小説から

2024年07月02日 11時03分17秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

早見和真さんの小説「店長がバカすぎて」の続編が文庫本になりました!
主人公の書店員さんの本音爆発のお仕事小説です。

     

なぜ「続 店長がバカすぎて」ではなく、「新!」なのか、読んでみるとわかります😄 
裏側の帯に、第3弾の連載予告が載っていました!
いよいよ店長交代!?

早見和真さんの小説は、他に「ザ・ロイヤルファミリー」と「かなしきデブ猫ちゃん」を読みましたが、それぞれ雰囲気が違って面白いです。
「笑うマトリョーシカ」は読んでいませんが、昨日からドラマが始まりました!今後の展開が楽しみです!

第1弾の「店長がバカすぎて」を読んだときは、1冊ずつではなくて、まとめてブログに載せていました。こちらです→2021年10月12日 

 
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水車小屋のネネ~最近読んだ小説から

2024年06月18日 10時49分31秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

「水車小屋のネネ」は、助け合い支え合う人々の40年を描く津村記久子さんの長編小説。

2024年本屋大賞 第2位です。大賞の「成瀬は天下を取りにいく」 に続いて、単行本で読みました。
ネネは、しゃべる鳥で50年くらい生きるヨウムです。
母親と母親の婚約者の仕打ちから逃れて家を出た18歳と8歳の姉妹が辿り着いた町で、ネネを中心に出会った人達と成長していく優しいお話です。

ヨウムといえば、拙ブログにも何度か登場しました。
御岳山 御嶽神社参道の駒鳥売店のヨウムのギンちゃんです!
2024.5.15撮影 2020年に15歳と聞いたので、来年20歳かな。

 
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さよなら、田中さん~最近読んだ小説から

2024年05月23日 18時11分20秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

「さよなら、田中さん」は、なんと、作家の鈴木るりかさんが14歳の時のデビュー作!

     

読みながら、ホントに14歳の子が書いたのか?!とただただビックリ!!
読みやすいし、主人公の小学生の目線で書かれた文章は、心の動きなど細かい描写も素晴らしい!

文庫本のプロフィールによると、鈴木るりかさんは2003年生まれ。
小学4年、5年、6年の時に、小学館主催の「12歳の歳の文学賞」大賞を3年連続で受賞したそうです。そんな賞があるのも知らなかった~。「さよなら、田中さん」の単行本は14歳の誕生日に発刊されたそうなので、14歳になる前の作品てことか~!!

文庫本の巻末には、20歳になった作者のあとがき付きです!😊 

 
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リカバリー・カバヒコ~最近読んだ小説から

2024年05月17日 16時20分45秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

2024年本屋大賞ノミネートで第7回未来屋小説大賞の青山美智子さんの小説「リカバリー・カバヒコ」、単行本で読みました。

     

リカバリー・カバヒコは、古びた公園の塗装のはがれたカバの遊具。
自分の治したい部分とカバヒコの同じ部分を触ると回復するという話を聞いて、実行してみる5人のお話。5人は、近くの5階建て新築マンションの各階の住人なので、5つの話はなんとなく続いています。

カバヒコに不思議な力があるのかは不明ですが、気持ちが変化していい方向に向かいます。

カバヒコの都市伝説を伝える合言葉は、

リカバリー・カバヒコ カバだけに ・・・笑

 
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天国からの宅配便~最近読んだ小説から

2024年05月13日 09時55分26秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

柊サナカさんの小説「天国からの宅配便」は、依頼人の死後に大切な人に遺品を届ける天国宅配便のお話。

     

250ページの中に、天国宅配便で仕事をする七星律が遺品を届けるお話が4つと七星律のことが書かれているエピローグもあります。

そして、遺品を受け取った人たちは、明日への活力が湧いてきます!

単行本が第3弾まで出版されていて、大人気シリーズのようです(^^)/

 
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成瀬は信じた道をいく~最近読んだ小説から

2024年05月07日 14時41分58秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

成瀬はやっぱり面白い!そして、とっても良いヤツ!
宮島美奈さんの本屋大賞受賞作「成瀬は天下を取りにいく」の続編「成瀬は信じた道をいく」、読了しました!

     

続編は、成瀬あかりの高3から大学1年の年明けまでの挑戦が描かれています。
続けて2冊読み終わったら、早くも成瀬ロスに陥りそう😅 
成瀬シリーズ第3弾が待ち遠しいです!

 
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成瀬は天下を取りにいく~最近読んだ小説から

2024年04月30日 15時47分25秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

2024年の本屋大賞を受賞した宮島未奈さんのデビュー作「成瀬は天下を取りにいく」、文庫本になるのを待たずに読みました!ソフトカバーの単行本です。
     

滋賀県大津市の膳所(ゼゼ)を舞台に、我が道を行く成瀬の中2の夏から高3の夏までのエピソードが描かれています。
さすが本屋大賞受賞作!するするページが進み、すっかり成瀬にはまりました!
そして、続けて第2作の「成瀬は信じた道をいく」を読み始めました😄 
成瀬シリーズ、続いて行きそうです!

 
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板上に咲く~最近読んだ小説から

2024年04月26日 14時27分13秒 | 本(紹介・レビュー感想)
     

いつも文庫本ばかり読んでいますが、久々に出たばかりの単行本を読みました。原田マハさんが棟方志功を描いた長編アート小説「板上に咲く」です。

     

「ワぁ、ゴッホになるッ!」とゴッホを目指す青森の貧乏青年が、世界のムナカタになるまでをそばで支え続けた妻の目線で語られます。
以前読んだ梶よう子さんの「広重ぶるう」の歌川広重はゴッホに影響を与え、そのゴッホは棟方志功に影響を与える、不思議な縁で繋がっている気がします。
青森弁を交えながら、棟方志功の愛すべき人となりがわかりやすく綴られていて、おすすめの一冊です。

小説は寝る前と目覚めてから布団の中で読んでいますが、最近、早起きになったので、読む時間が減って、時間がかかっています😓 


 
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