ハローワークから支給される「成長分野等人材育成支援奨励金」の支給対象が拡大されている。
この奨励金は、厚労省が「成長分野等」と呼ぶ「健康・環境分野および関連するものづくり分野」において、その人材育成に要した費用を補助するもの。「成長分野等」には、「情報通信業」、「運輸業・郵便業」、「医療、福祉」、「廃棄物処理業」等が該当するほか、「建設業」や「製造業」等でも健康・環境分野に関連する事業であればこれに含まれる。
従来は、期間の定めのない労働者を雇い入れた(または他の分野から配置転換させた)事業主が、その雇い入れた(または配置転換させた)労働者にOff-JT(通常の業務を離れて行う職業訓練)を実施した場合に、その費用全額(ただし、大学院利用の場合は上限50万円、それ以外は上限20万円)を支給するというものであったが、今般、これに加えて、他の分野から“移籍”により受け入れた労働者に“OJT”(通常の業務をさせながら行う職業訓練)を実施した事業主に対して、1時間当たり600円を助成することとした。
ただし、移籍に関しては、「移籍元事業主において1年以上雇用保険被保険者として雇用されていたこと」、「移籍元事業主との間に移籍の同意があったこと」等の細かい支給要件が定められているので要注意だ。
また、実際にこの奨励金を受給するには、まず「職業訓練計画」を提出して「受給資格認定」を受けた後に職業訓練を実施し、その後に支給申請することになる。
事前準備が必要であること、奨励金の入金まで日数が掛かることも承知しておく必要があるだろう。
【参考】厚生労働省リーフレット → こちら(PDFファイル)
※この記事はお役に立ちましたでしょうか。
よろしかったら「人気ブログランキング」への投票をお願いいたします。
(クリックしていただくと、当ブログにポイントが入り、ランキングページが開きます。)
↓