今夜のテレビ番組表を眺めれば、今夜もほとんどバラエティーばかり。
たまに観るには面白いかもしれないけれど、こういうのばかりでは…
折角の大画面テレビの出番が少なく、泣いている。
注文していた本がメール便で届いた。
先日のこと、そんな大画面テレビで、いつになく真面目な番組を観ていたら、それをきっかけにある本のことを唐突に思い出した。
あの本よいずこ、と家の中を探しても例の如くみつからず、その本のことさえ何十年も忘れていたというのに見つかるわけがない。
何回かの引越しで、無くしたよう。
すると猛烈に読んでみたくなり、結局ネット検索の注文となった。
しかし、現在は絶版ということで、本来840円の文庫本が中古で2000円以上。
初版に到っては、48000円とはオドロキ。
やっと見つけた古書店のサイトでは、2版がナント450円だったので、即注文。
ホントに古書。(笑)
その本とは、確か美学の授業で紹介された、レッシングの『ラオコオン 絵画と文学との限界について 』
途中でギブアップした記憶がある。
ローマで発掘された彫刻ラオコオン像を巡って、文学と造形美術の限界を明らかにしていくらしい(本気で読み始めたばかりだから、まだ内容はイマイチ)
近代芸術論の基点をなす名著で、「絵は無声の詩、詩は有声の絵」の対句は有名。
送られてきた本は2版で、星が4個だから当時星1個が40円か50円。
だから200円くらいかも。
今は文庫には星なんぞはついていないから、星の意味が分からない人の方が多いかもしれない。
ところで、今回本の検索をしていたら、故中川昭一氏がバチカンで柵を越えてこのラオコオン像に触れて警報が鳴ってしまったという記事があった。
色々と物議を醸す、このラオコオン。
ラオコオンの右手が途中で見つかり、後に手の位置が変わったことも。
私の本では、古い方の右手。
紀元前50年頃につくられた ラオコオン像
私と言えば、今度はギブアップせずに、完読できると良いけれど。