母を誘い姉と姪そして私と女ばかりで、春まだ浅い箱根に出かけた。
まだ箱根の山の中は桜が咲き、馬酔木の花も満開だ。
冠雪が美しい富士山
去年開通した山手トンネルのお蔭で、今までのように池袋、渋谷などを通ることなく、驚くほど早く箱根に着くようになった。
休憩を取らず、そして渋滞もしなければ、2時間くらいで我が家から箱根に到着できそうな近さになった。
往きに、予定をしていた「クレマチスの丘」に寄ってみることにした。
ところが、既にパンフレットを持っていたのに中をどうやら見なかったようで…。
美術館もあるのでお休みは月曜日ね、と勝手に思い込み
着いてみればアララお休み(笑)
なので、翌日に出直し。
今年はクレマチスの開花が遅いらしく、代わりにチューリップなどの春の花が満開。
彫刻のヴァンジ美術館も併設されて、広々とした庭は「彫刻の森」を思わせる。
仕方がないので、母がまだ行ったことのない「箱根ガラスの森」へ。
ここも、いつもだったらウィークデーでも観光客は多いのに、やはりガラガラ。
GWはどうでしょうか。
母にとって旅行はそろそろ無理になってきたのを切実に感じた。
デイケアに行く以外は外に出たがらなくなり、友人からお誘いの電話があっても「そのうちに」という返事ばかり。
歩くのが億劫になってひきこもりがちになった晩年の父を見ていたというのに…。
今回の旅行は、いつもの母の様子とは違い、気のせいかあまり楽しそうでは無かった。
「ああしてみたら、こうしてみては」と、私が笛を吹けどもまるで踊らず…。
脚の筋肉も落ちてふらつくようになり、母は長く歩けなくなった。
明日は我が身にしてはいけないと、痛切に身に染みた旅だった。