懐かしい人

2011年08月27日 | diary


20数年ぶりに、いきなり我が家を訪れたのは、亡き父の従兄弟だった。  

父が3歳の時に亡くなった生母の弟の息子さん。
私からみれば、伯従父という血縁になるらしい。

血縁の少ない父にとって、唯一親しくしていた父方の親類だった。
私も子供の頃には、ドライブに行ったり、釣りに連れて行ってもらった。
70をとっくに過ぎているが、面影が変わらないので、会った途端にSおじさんだとすぐ分かった。
懐かしい顔。

父とは、仕事上で互いに持ちつ持たれつの関係だったが、それぞれの仕事が忙しくなると、だんだんとその関係が希薄になり、気がつけば20年以上の月日が経ってしまっていたのだ。

「久しぶりだね、お父さんいる?元気」と訊かれ、父が去年に亡くなった事を知ると大きく表情が変わった。

父は、静かに逝きたいから葬式には誰も呼ばないで欲しいと、生前に折にふれ話していた。
私は父のたった1人のその従兄弟に知らせるべきか迷ったけれど、母は父の意思を尊重したいからと言い、結局知らせなかったのだ。

それに、そのうちに、そのうちに訪ねようと思っているうちに、20年なんてあっと言う間だった、とSおじさんは言った。

そのSおじさんが、我が家にみえるきっかけになったのは、年月が経ち敷居が高く感じていた背中を押してくださる方があったそうだ。
「思い切って会っておいでよ」の言葉で、それこそ思い切って訪ねてきたのに、肝心の父はもうこの世になく…。

父に無沙汰を謝り「もっと早く来れば良かった。会いたかった」と仏壇に向かって話していた。

私も友達と旅行がてら、いつか会いに行きたい人が遠くにいた。
しかし、その人は数年前に60代で亡くなり、とうとう会う機会を逸してしまったことが、返す返す残念だった。

逝く人の意思もあり
そして、残された人の限りない想いもあるのだ。

 

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午前さま

2011年08月27日 | jazz


昨夜は、久しぶりに午前さまになってしまった。

というのも、音楽仲間に誘われスタジオを借りてのセッションに参加することになった。
渋谷のスタジオに集まったのは9人。
先日のライブを聞きに来てくださった方も参加された。

ピアノ、ベース、ヴォーカルがそれぞれ演奏したり、持ち歌を歌ったり…
それに、ドラムセットもあったので、適当にリズムを取っていただいた。

最初のうちは、それぞれが慣れずにぎこちなかったけれど、だんだん気分が乗ってくると、その人の素がでて一気に音楽にノリノリになる。
ひとりが持ってきたヴァイオリンを借りて、それを弾きこなしてしまう男性ピアノさんの隠れた才能にもびっくりした。
私は「All of You」と「Angel Eyes」を演奏。
ベースさんも更に腕が上がった感じがした。
彼はいずれはプロになりたいらしい。

このセッションを定期的にする予定で、次回は来月半ば。

終わったら23時近くになっていた。
なのに、駅近くでお茶をしていたらお喋りに夢中になってしまい、アラアラ。

家から渋谷までは、湘南新宿ラインを使うと30分少々で行けるので、そのつもりでいたら夜遅くなると、このラインが無くなるなんて…そんなこと知らなかった。
仕方なく乗換えをチンタラしていたら、とうとう0時を回ってしまったのだ。

久しぶりの夜遅い電車は相変わらず混み、案の定酔客でアルコール臭い。
酔って寝込んでいるおじさまのカツラが、更に横にずれてきて…大丈夫だったかしら?

来月のセッションまで、今回とは違う曲を練習しておかなければ。

 

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塩地蔵祭り

2011年08月24日 | diary

      

今年も、近くの塩地蔵祭りの日がやってきた。
何しろ、朝に花火が上がり祭りを知らせるのだ。

夕食後に散歩がてら、犬を連れて見物へ。
かつて、かちかちの塩にまみれていたお地蔵様も作り変えられ、子育て地蔵と共に中山道を入ったビルの陰に鎮座している。

またも恐ろしい地獄絵図が掛けられ、その前でご婦人が御詠歌を詠唱していた。

     
     きゃぁ!舌を抜かれているし、女性は火あぶり


      
      御詠歌を吟じるご婦人

 

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すぐおいしい~♪

2011年08月20日 | おでかけ


今までの暑さが信じられないほど涼しく、ほっと一息。

なので、秋になったら行ってみようと思っていた、イオンレイクタウンアウトレットへ足を延ばすことに。
帰省した息子も、意外にアウトレット好き。          

週末だし、まだお盆休暇中なので混雑覚悟で出かけたというのに、駐車場もレイクタウン内も今までになく空いていた。
アウトレットは思っていたより広くはなく、目的のショップも商品が少なかった。
まぁ、アウトレットだし…

結局、イオンレイクタウンで目当ての買物をする。

               

見れば、何故か黄色のぬいぐるみを持っている人がやたらと多い。
というのも、日清食品のチキンラーメンの誕生日が8月25日ということで、そしてキャラクターが一新され、そのイベントを各所でやっていたのだ。
「すぐおいしい~、すごくおいしい~♪」のひよこちゃんも目がくるりんとして可愛くなった。

まだカップラーメンがこの世に無い頃は、このチキンラーメンは夜食として随分お世話になった。

私もそのひよこちゃんが欲しくなった。

すると、イベントエリアで、大人も参加できるチキンラーメンのゲームをみつけた。
参加100円で、どうやら24時間テレビの義捐金になるらしい。
そして勿論、商品はチキンラーメンのひよこちゃん。

息子は馬鹿にして近づかなかったけれど(苦笑)私は輪投げに挑戦。
2回投げて、外れると参加賞の小さなひよこちゃんがもらえるのだ。

ひとつでも入ると大きい方のひよこちゃん。
勿論、私の腕で2回入ったのは言うまでもない。
参加賞の小さなひよこちゃんと、大きいひよこちゃんをゲット!

                

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星月夜 the starry night

2011年08月19日 | art


夏風邪も大分良くなって来た。
しかし、今日のこの暑さ。
まだ、だるさを感じ、ついついソファで寝転んでしまう。

目の前の書棚に目をやれば、私が集めた画集や、好きな本が並んでいる。
そして、今まで鑑賞した美術展の図録が何冊も。
最近はそんな図録も、よほど感動しなければ買わなくなった。
というのも、高くて。

その仲に「ニューヨーク近代美術館展」
つまりMOMA、多分第1回かも。
1993年の美術展の図録が目に入った。
手に取り、ぱらぱらと見ていると。

あ~~、先日ゴッホの「星月夜」が観たいなどと書いたが
このときに既に観ていた。
なのに、すっかり忘れていた。
18年前とはいえ。
大丈夫か、わたし(笑)

というのも、ゴッホのこの「星月夜」「夜のカフェテラス」などは特に好きなのだが、お気に入りだからこそ、私の中で勝手にイメージが大きくふくらんでしまっていたような…。

山越に明けてくる夜明けの頃と、その光景が特に畏怖心を引き起こし詩的でもある、と素人の伝道師でもあったゴッホは言い。
身をよじっているように見える糸杉。
この世の終わりでもあるかのような爆発しそうにうねっている激情的な夜空の光景は、1回観たら忘れられないと私自身が思いながら、実際忘れていた(苦笑)

だんだん思い出してくると、実物を観るまでは、大きなキャンバスにダイナミックに描かれた作品だと思い込んでいた。
しかし、実際の作品は30号くらいの意外に小品だった。
それを大作とおもわせてしまうところがこの絵の魅力のひとつなのかもしれない。

と言いながら,観た事もすっかり忘れていてはね……サイテーです。


     

 

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