キース・ジャレット JAPAN TOUR2007

2007年04月30日 | jazz
去年の秋から楽しみにしていた、キース・ジャレットのJAPANツアーのライブへ。
いつものG・ピーコックのベース、そしてJ・デジョネットのドラムスとのトリオ。
キースジャレットというと、あの唸り声と、もってまわったようなピアノの弾き方で、好き嫌いが分かれるところかもしれない。

2階の1番前だけれど、チケットを買うのが一日出遅れてSS席が取れなかったことを話していたら、隣の席の若い男性が話しかけてきた。
「1階のSSより、ここの席の方が断然良いですよ。人見記念講堂は…」などと、おせっかい(笑)
しかし、この上野の文化会館は久しぶりだった。
エディタ・グルベローヴァのアリアを聴きに行った、数年前が最後だったような気がした。

「you go to my head」で始まり、アンコールの最後は「when I fall in love」
この最後のナンバーを聴きながら、キースの持って回ったような弾き方が、何故わたしに心地よいのかが分かったような。
わたしの息遣いに添ってくれるような、ゆったりとした優しさを感じるのだ。
波動のような音符の連続体……確かにそういう言い方が、一番しっくりくる。

みんな年をとったと思いながら、その昔初めてG・ピーコックが日本へ来た時の変な内容のラジオ番組を思い出していた。
昔より、唸り声が減ったような気もして
やはり唸りやハミングがないとキースらしくない(笑)
立ったり座ったりと忙しい、しかしそれもリズムを取る一環なのかもと思いながらも、これでは慢性疲労症候群になるのも当然かもと思いながら。

久しぶりで後味の良い演奏、そして最高な至福のひと時だった。


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どうして?

2007年04月26日 | art
いつかはお取り寄せをしようと思っていた“the real book”をamazonに注文した。
以前は非合法な出版物とかで、色々と噂のあったジャズのバイブルといわれる楽譜。

amazonにアクセスした時に、たまに「なんでも鑑定団」のように、価格チェック(笑)をしてしまう画集がある。
というのは、わたしは外国でブランド品を買うことはあまり無いけれど、日本の美術館や書店では見かけることのない画集を買うことが多い。
その後にamazonで、それが実際いくらぐらいで買えるのだろうという疑問から、検索をするようになった。
ほとんどの本は円に換算しても、買ったときとそれほど変わらない適正ともいえる価格。
しかし、ある2冊については、大きく上がったり、下がったりを繰り返している。




■1冊は“Caspar David Friedrich”の画集。

この画集が欲しくて、フランクフルトのシュテーデル美術館でやっとみつけたもの。
フリードリッヒの「廃墟シリーズ」は、勿論好き。
そしてイカ墨のインクで書かれたという、柔らかい色調のデッサンにも惹かれる。
確か日本円で9000円ちょっとだったのが、amazonの最高で4万2000円の時もあったのだ。それが今は下がりに下がって7600円(笑)


                            


■もう1冊は“Giovanni Segantini”

わたしはこの画家がアルプスを描いたものより、「悪しき母親」を描いたシリーズが断然好きなのだ。
女の性に溺れ、母としての愛と務めを忘れた悪しき母たちが、雪と氷に閉ざされた空間で懲罰を受ける姿を描いたもの。
これも8000円くらいだったのが、今は3万6000円だとか。

為替レートで多少の変化はあるけれど、どうしてこんなにコロコロと価格が上がったり下がったり変わるのだろうか。

こういうことに疎い私は不思議で仕方が無いのだ。
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この春2度目のシバザクラ

2007年04月23日 | おでかけ
母が、私のところにやってきて、
「テレビで観た秩父のシバザクラが、とても綺麗だから連れて行って欲しいの」
と言い出した。
両親とは生活圏は同じでも、寝食を共にしていないので
わたしが既に4月の初めに見に行った事を知らないのだ。

その時はまだ、秩父の春はシバザクラの上には、遠かったけれど
                       


そして再び、両親を連れて一路、秩父までドライブとなった。
昔と違って、わたし自身が格別に親孝行になったと思いつつ。

花園で関越を下りて、わたしの好きな道の駅へ寄った。
道の駅は、午後5時には閉店するところが多く、いつも寄りはぐってしまう。
だから往きに寄り、早々と花や農産物を母と買い捲った。

休日は羊山公園内は、自動車進入禁止らしい。
しかし、月曜日とはいえ県外の車も多く、駐車場への道は数珠繋ぎになった。
やっとの思いで駐車場へ辿りつけば、係員が遠くのエリアに誘導しようとする。
「あまり歩けない老人がいるのですが…」
と言うと、身障者用の駐車場へ案内をしてくれた。 
駄目もとでも、言ってみるもの。

             

          
シバザクラは前回より、やはり今が盛り。
花の色が鮮やかで、花で描いた模様が今回の方がはっきりとして本当に綺麗だった。
しかし、こんなに花の種類があるとは知らなかった。
大体、定番のピンクと白しか目にしない。


この羊山公園の南に、秩父のシンボルである武甲山がそびえている。
長い年月を経て、石灰岩が削り取られた岩肌はいつみても痛々しい感じだ。



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焦るなんとかは…

2007年04月19日 | diary
旅好きなわたしは、キャリーバッグを3サイズ持っている。
そして、更に探していたのは、Sサイズの物。

トラベルバッグの売り場をみかけると必ずのぞくけれど、機能と価格、センス、3拍子揃った物はなかなかみつからない。
ところが先月、あるスーパーの鞄売り場に希望通りの品物をみつけた。
な、なんとおまけに3日間のみ20%引き。
ラ、ラッキー!!
買うっきゃないと、レジへ目をやると、そこにいた店員さんはわたしと同じ町内の、おまけに近所で評判がイマイチな奥さん。
わたしは大っ嫌いなのだ。
急ぐ必要もなく、明日にでも出直して…と思っていたら、好事魔多し。
結局、バーゲンの3日間には行けなかった。
その後、価格は元に戻った。

わたしが欲しいと思うものは、他人も欲しいと思うもの。
昨日、その店舗に寄ったついでに、鞄売り場をのぞいたら、既に色違いで3個しか置いていない。
焦るわたしは、早速買って帰った。

ところが、ところが
今日チラシが入り、なんとトラベルバッグが全品20%OFFだそう。
気が効く店舗だと、「お客さま、明日からバーゲンに入るので明日買われたほうが」
などと、親切に言ってくださるのにぃ。
ガ~~ン。

焦る何とかは…。
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憧れのひと

2007年04月17日 | my favorite things
「○○さんは熱いですねぇ。それにひきかえ、若い人はどこか冷めて…」
今日のピアノのレッスンで、先生にそう評された。
ということは、わたしは若くは無い(その通り)ということだけれど。

それはさておき、熱いだなんて…いままでそんな風に言われた事なんて無かった。
自分では、どこか覚めて(冷めて)いると思っている。
ただ有り体にいえば、昔から何かに一生懸命に向かう自分が好きなだけなのだ。

そんなわたしが、密かに憧れている、それこそ何事にも熱い人がいる。
先日のお彼岸の時に、夫の実家を訪ねると憧れの人が乗っているRV車が停まっていた。
免許を持たない叔父と叔母を乗せて、時々みえるのだ。
初めて会ってから20年は経つけれど、その頃と先日もまるでかわっていなかったのには驚かされる。
叔母のお姉さんなのだが、その叔母とは何もかもが正反対。

わたしは今までに、女性としてのロールモデルなんていうものを持たなかった。
しかし、彼女がこれからのわたしのロールモデルになりそう。
わたしの憧れの熱い人というのは、今年80歳になるという女性なのだ。
とても80には見えず、RV車を運転する彼女はまさにカッコ良すぎる。
結婚はしなかったけれど、大学で障害児の絵画教育に熱く携わっていた。
70才になると母親を自宅で介護することを選択をし、そのために機能的に自宅を改造し、老老介護と揶揄されながらも自分の意思で、痴呆にはいってしまった母親の最期を全うさせた人だった。

実は義母は、そんな彼女が好きではないらしい。
時々、わたしに批判めいたことを訴える。
確かに、すべてに保守的な義母と彼女は、両極端に位置している。
白洲正子のようなタイプかも、そして女性としてはいささか型破りなところもある。
しかし、何ものにも束縛されない生き方がわたしを惹きつけ、そのうえ魅力的な女性なのだ。
社会や因習に縛られず恋多き女性だったというところが、義母は何年を経た今でも気に入らないらしい。
わたしの爪が紅いのも、未だに気に入らないらしいし(笑)

いずれにせよ、わたしは彼女の80までにはまだまだ間がある。
こうなったら、いつまでも「熱い」と言われるように生きてみようかと思ったりして…。

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