複雑な想い

2005年06月26日 | diary
 親友のSが入院し、早速友人とお見舞いに行った。
今回はリハビリ入院だが、5年以内に人工の関節をいれなければならないらしい。
しつこい足の痛みで病院へ行くと、転倒した義父を起こしたり、そのからだを永年支えていた後遺症で右側の股関節が変形し障害が出ているそうだ。そして障害者手帳も交付されるとか…。

彼女は5年近く脳梗塞で半身不随の義父の介護をしていた。その義父も4月に亡くなった。
お義父さんは、体が思った通りに動かないその焦れる気持ちを、彼女にぶつけていた。
ヘルパーさんを何人頼んでも、結局世話をするのは嫁になり、先の読めない介護に神経も病み、彼女も自分の負担にならないように、家を改修したり工夫をしていたが、それでもひとりっきりの介護は辛い。
病気だから、弱者だからと頭では分かってはいても怒られたり、不平不満を言い続けられたら堪らない。
彼女の夫はそんな家庭が嫌だったのか、自分の会社の女のところに行きっぱなし。
義理の妹は訪ねてきても、口は出すけれど手は出さない。

介護を1人で抱え込まないでといっても、介護される側がそれを理解していないとどうにもならない。
しかし、亡くなる間際に毎日病院へ通って来るSへの感謝の言葉をいつも口にして、その言葉を生前に聞くことが出来ただけで、今までの嫌な想いや辛さが少しだけ癒されたと言った。

介護をしていた人が体を壊し、先に逝ってしまった話だって珍しくない。
体と家庭が壊れ、障害者にまでなった彼女を見ていると、納得がいかない複雑な想いばかり……。
しかし、思いのほか元気で、初めてSと出会った中学生の頃の優しい笑顔が甦った。
わたしは少しほっとした。
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不愉快だったこと(その1)

2005年06月25日 | diary
父がリハビリへ行く日なので、朝から迎えの車を待っていた。
だから、いつもはかけている玄関の鍵も開けておいた。
すると門柱のインターフォンがなり、わたしの応対の声も待たずに誰かが庭に入り、ドアを叩いている。
玄関をみると、今度はドアが勝手に開けられた。
ドアを開け顔を出して入ってきたのは、某化粧品会社の化粧品がいくつも入ったケースを持った60代くらいのふたりのオバサン。

今までこんなことは一回も無かった。
どんなにシツコイ営業の人でも、インターフォン越しにお断りできた。
ましてや、こちらが了解を出していないのに、勝手にドアを開けて家の中に入ってくるのは不法侵入だ。
あまりに失礼なので、文句を言おうとしたが、おばさんのマニュアル態度に呆れて言う元気もなくなった。
1年ほど前に九州で宿泊拒否騒動を起こした、この化粧品会社。
置き薬ならぬ置き化粧品を置かせてくれとしつこい。
置き化粧品というのも初めて聞いた。そして使わなくても良いから置いてくれと言う。何だかいい加減なはなし。
置き薬は急の発熱や腹痛などに対処して、使った分だけ支払う制度だったが、化粧品となると急の出番ってあるのだろうか?  それが高額の化粧品ばかり。 急の出番は無いに等しい。

すぐに帰っていただきHPで連絡先を調べ、無駄だとは思うが、会社にクレームをつけた。
案の定、マニュアルにありそうな謝罪の羅列だけで、対処すると言いながら細かい事は何も聞かず、そのいい加減さに余計腹が立った。
セールスレディーは会社の顔(^^♪なのだ。
訪問マナーをまるで教えていないこの会社も、大いに疑問符。
朝から腹が立ち、不愉快だった。
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陶芸も趣味

2005年06月23日 | art
梅雨の晴れ間、日延べしていた陶芸の窯に、今日こそはと火を入れた。(電気窯なので電気を通したほうが正しいかも)
わたしの趣味のひとつは陶芸なのだが、本格的に習ったのはもう20年も前。
今では自宅に轆轤や窯を揃えて、気の合った友人とコネコネと粘土を捏ねて気儘に製作をしている。
土に触れていると不思議と気持ちが癒されていくと言うが、それは確かにいえる。

「作品が溜まって仕方がないでしょ」とよく言われるが、実際に残しておきたい作品は少ない。
それに窯の中で割れてしまったり、釉薬が垂れてしまったり失敗も数限りが無いのだ。
今回は2年ほど前に、素焼きをしておいた大鉢ふたつ。
古い作品なのでひとつは何の粘土だったのか忘れてしまっている。釉薬は火炎紅釉を還元で焼く。

陶芸の何が面白いのか、何に惹かれるのかと聞かれれば、焼成が終わり冷えた窯の蓋を開ける瞬間のスリル感。
あと釉薬によって、酸化と還元の焼成方法の違いで、全く想いも寄らなかった色彩になるのが何と言っても魅力だ。
しかし、ほとんどが蓋を開けて瞬間にがっかりさせられる事のほうが多い。
が、しばらく時間が経って作品への自分の思惑を忘れている頃には、新たな良さを見つけ自己満足している。

先日も友人の新築祝いに…とつくったはずの壺も、いざとなると惜しくなってしまった。
明日の今頃には蓋を開けているが、今回も期待するのはやめよう。
(実はうっかり、火ならぬ電気の神様に手を合わせ、お神酒を上げるのを忘れてしまった。こういう時だけは信心深くなるのです)
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許せねぇ~  〈t.b練習版)

2005年06月19日 | diary
テレビのニュースで、今では珍しくも無いカルガモの赤ちゃんの話題をやっていた。
とはいえ、やはりその姿は何とも言えずかわいい~~。
柔らかな産毛が風にふわふわと揺れ、必死でお母さん鴨の後をお尻を振りながら追いかけている姿は、見ているだけで癒される。
ちょうどそこに、夫がやってきた。

「わぁ、やっぱりカルガモの赤ちゃんってかわいぃ~」わたしは、つい年甲斐も無い声を出してしまった。
すると夫「この間、昼休みに近くの池に行ったら、鴨の赤ちゃんが何羽も泳いでいて可愛かったよ」と続けた。
そこの池は街中にあるが、近くの暇なおじさんがいつも釣り糸をたれている。
ところが夫「釣りをしていたおじさんが、近くの浮島にある鴨の巣から卵を網で掬い取っているのをみた」と言った。
「ええっ!だって親鳥が温めているんでしょ」
その釣りをしていたオヤジ、隣の釣り人に言い訳をしたそうだ。
「親がいないから無精卵じゃないかな、どうせカラスにとられるくらいなら、持ち帰って俺は食べるんだ。
駅前のデパートじゃ結構高く売っているんじゃないかな。鴨の卵は。ヒヒヒ」
ヒッヒッヒといったかどうかは知らないが…。

わたしは黙ってみていたという夫に、何故注意をしなかったのと文句をたれた。
「無精卵かもしれないけれど巣から卵を盗むなんて。そのオヤジ卵を狙うカラスやイタチと一緒よ。サイテーね。見過ごすあなたも信じられない」
「そう思ったよ。でも最近は下手に注意すると逆ギレする老人もいるからね。うかつにはできないよ」
確かに。そんなニュースを、カメラが狙っているというのに我を忘れ、切れているオヤジをモザイク画像で見ることがある。
最近は年齢に関係なく切れる人が多い。夫がびびったのもまぁ仕方がないかも。

願わくは、卵の鮮度が落ちていて、そのオヤジが腹痛で苦しめば、、、などと思ってわたしは溜飲を下げるしかなかった。
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IT化、、、、、

2005年06月15日 | diary
わたしが住む市の図書館も、IT化されて便利になった。
既に公共施設の予約も何年か前からパソコンから出来るようになり、いちいち利用する三ヶ月前に赴いて抽選をしなくてもよくなっている。
今月からは本の貸し出し状況や延長、予約もパソコンから出来る。
そして何より便利なのは、本の検索も家からできるようになったことだ。
現在借りている既に絶版の本も、どこの図書館の蔵書なのかも検索でき、予約して家から近い図書館で受け取る事が出来た。
確かにIT化されると便利な事が多い。
しかし、ダイレクトに目標に辿り付ける分、逆にゆとりや無駄な部分が無くなってきた気がする。
その無駄な部分が、必要なこともあるかもしれない。

 そんなことをバッタリ会った友人と喋っていたら、話しが性格の不一致とやらで、暮れに離婚したばかりの彼女の息子さんのことになった。
「携帯電話が無かった頃は、子供たちにかかってきた電話は大体母親の私が取り次いだのよ。ちょっとした会話からでも、相手の人となりが分かるでしょ。(確かに)ここが母親のエゴかもしれないけれど、何だか感じの悪い子ね。挨拶もろくに出来ないわよ…なんてことをちらっと言って付き合う相手を牽制できた気がするのよね。でも今は携帯電話で当人同士が直接繋がってしまうから、私が関わる時がゼンゼーン無いの。家に連れてきた時点で、既にふたりの間で結婚の意志が固まってるのよ。反対したかったけれど、もう手遅れでね。(あらあら)生活がIT化され他人の入る隙がないと、こういうことも起こるのよ。母親の勘て当たるしね…」
 
でもこの場合は何だかちょっと違う気がしたが、わたしは言いたい言葉をぐっとのんだ。
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