親友のSが入院し、早速友人とお見舞いに行った。
今回はリハビリ入院だが、5年以内に人工の関節をいれなければならないらしい。
しつこい足の痛みで病院へ行くと、転倒した義父を起こしたり、そのからだを永年支えていた後遺症で右側の股関節が変形し障害が出ているそうだ。そして障害者手帳も交付されるとか…。
彼女は5年近く脳梗塞で半身不随の義父の介護をしていた。その義父も4月に亡くなった。
お義父さんは、体が思った通りに動かないその焦れる気持ちを、彼女にぶつけていた。
ヘルパーさんを何人頼んでも、結局世話をするのは嫁になり、先の読めない介護に神経も病み、彼女も自分の負担にならないように、家を改修したり工夫をしていたが、それでもひとりっきりの介護は辛い。
病気だから、弱者だからと頭では分かってはいても怒られたり、不平不満を言い続けられたら堪らない。
彼女の夫はそんな家庭が嫌だったのか、自分の会社の女のところに行きっぱなし。
義理の妹は訪ねてきても、口は出すけれど手は出さない。
介護を1人で抱え込まないでといっても、介護される側がそれを理解していないとどうにもならない。
しかし、亡くなる間際に毎日病院へ通って来るSへの感謝の言葉をいつも口にして、その言葉を生前に聞くことが出来ただけで、今までの嫌な想いや辛さが少しだけ癒されたと言った。
介護をしていた人が体を壊し、先に逝ってしまった話だって珍しくない。
体と家庭が壊れ、障害者にまでなった彼女を見ていると、納得がいかない複雑な想いばかり……。
しかし、思いのほか元気で、初めてSと出会った中学生の頃の優しい笑顔が甦った。
わたしは少しほっとした。
今回はリハビリ入院だが、5年以内に人工の関節をいれなければならないらしい。
しつこい足の痛みで病院へ行くと、転倒した義父を起こしたり、そのからだを永年支えていた後遺症で右側の股関節が変形し障害が出ているそうだ。そして障害者手帳も交付されるとか…。
彼女は5年近く脳梗塞で半身不随の義父の介護をしていた。その義父も4月に亡くなった。
お義父さんは、体が思った通りに動かないその焦れる気持ちを、彼女にぶつけていた。
ヘルパーさんを何人頼んでも、結局世話をするのは嫁になり、先の読めない介護に神経も病み、彼女も自分の負担にならないように、家を改修したり工夫をしていたが、それでもひとりっきりの介護は辛い。
病気だから、弱者だからと頭では分かってはいても怒られたり、不平不満を言い続けられたら堪らない。
彼女の夫はそんな家庭が嫌だったのか、自分の会社の女のところに行きっぱなし。
義理の妹は訪ねてきても、口は出すけれど手は出さない。
介護を1人で抱え込まないでといっても、介護される側がそれを理解していないとどうにもならない。
しかし、亡くなる間際に毎日病院へ通って来るSへの感謝の言葉をいつも口にして、その言葉を生前に聞くことが出来ただけで、今までの嫌な想いや辛さが少しだけ癒されたと言った。
介護をしていた人が体を壊し、先に逝ってしまった話だって珍しくない。
体と家庭が壊れ、障害者にまでなった彼女を見ていると、納得がいかない複雑な想いばかり……。
しかし、思いのほか元気で、初めてSと出会った中学生の頃の優しい笑顔が甦った。
わたしは少しほっとした。