至福の時

2010年09月29日 | jazz


3年ぶりのキース・ジャレット トリオの JAPAN TOUR2010 を聴きに、夫と待ち合わせ 渋谷bunkamuraのオーチャードホールへ。

70半ばになったbassのゲイリー・ピーコックがトリオとして参加するジャパンツアーは、これが最後かもしれないという噂もあり。
初めてピーコックが来日した時のことを、当時ラジオの深夜放送で聴いた古い古い話題を未だに覚えている。

3年ぶりの3人の印象は(自分のことは棚にあげ)年をとった~だった。
しかし、演奏が始まればそんなことは吹っ飛んだ。

ジャズなんて感動しながら聴くもんではないと思っていても、キース・ジャレットのピアノはいつも感動しっぱなし。
1曲終わるたびに、ため息が出る。

時々コピー譜で弾いてみる 好きな I Fall In Love Too Easily が聴こえたときは感激。

アンコールの時に I remember this night そんな意味合いのことを叫んだ若い男性がいた(笑)

アンコールの最後は ヴォーカルでしか聴いたことのない Once Upon A Time 
キース節のピアノが温かく静謐で、涙が出そうになった。

今夜はこれこそ至福の時。



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遅ればせながらの 夏休み

2010年09月25日 | おでかけ

鶴岡の海

夫の夏休みが連休をいれて1週間も取れたので、今年も9月に入ってからの遅めの夏休みになった。
今年は山形へ。
別に映画「おくりびと」や藤沢周平の大ファンでもないけれど、酒田や鶴岡市へは今までに来たことが無かった。

山形に行く途中で迂回をして息子のところでお泊まりをして、お掃除おばさんをする。
来るのは、1年ぶり。
ところが、相変わらずドジをして間違った鍵を持ってきてしまい、部屋に入れない。
仕方が無いので、夫に息子の仕事場を訪ねて鍵を借りてきてもらった。
馬鹿にされたのは、言うまでもない(苦笑)
最近はこの手の思い込みが多いから気をつけなければ…
部屋の中は、妙にキレイな場所と妙にぐっちゃぐちゃの場所が混在。
さすがAB型。
冷蔵庫を覗けば、な~んにも。
しかし、ご飯だけは炊いているらしい。



遊佐町は鳥海山を望む山形県最北の町。
日本海に面した海岸線数百メートルに亘り海難事故の冥福を祈った磨崖仏「十六羅漢岩」があり、奇岩に仏様が彫られている



酒田の大地主として知られた本間家の邸宅


意外に屋敷は質素で、社会で得たものは社会にお返しをするというチャリティー精神に溢れていた地主だったらしい。




築100年以上も経った今も現役の山居倉庫
風防の役目のある欅の大木が見事

井原西鶴の「日本永代蔵」に登場する鐙屋や土門拳美術館など、酒田には見所が沢山。




クラゲで有名な鶴岡の「加茂水族館」
ゆったりと水の中で漂っているクラゲを眺めていると癒されます。



ロマネスク様式の国重要文化財 鶴岡カトリック教会天主堂



黒いマリア像があるのは日本では唯一この教会のみとか。
ポーランドでブラックマリアを見たことがあるけれど。

ついで訪れたのは南岳寺の鉄竜海上人の即身仏。
かつて、世の平穏を願い、自らの意思によって穀物を絶つ厳しい修行のすえ、土中に作られた石室の中に隠り、生きながら即身仏になったという仏様が鶴岡には4体祀られている。




20年以上前に1度訪れたことのある有名な山寺立石寺。
当時は子連れだったので上まで登れず、今回やっと念願が叶った。
何とか登れたものの、下りはがくがくと膝が笑い参った。
日頃の運動不足が祟る。



羽黒山の国宝五重塔










宮城県白石の有名な温麺(うーめん)
JRの大人の休日倶楽部の白石編のCMで、吉永小百合が美味しそうに食べていた温麺というのがこれ。
とろっと煮込んだ温麺は初めてだったけれど、これがとても美味しかった。
食前に赤米の甘酒(酒とつくけれどアルコールが無いとか)
柿のゼリーつき。

しかし、いつも思うけれど、東北は料理の量が半端ではない。
宿泊した旅館でも、完食できないほどのご馳走。
タッパーに容れて持って帰りたいほど。
しかも東北の旅館は、関東圏より断然安くて料理が美味しい!
夕食には鮑の踊り焼きに山形牛のしゃぶしゃぶに、ステーキ、名物芋煮は当たり前…絶対体重増えた。



復元された白石城



仙台城の支城として伊達家の重臣片倉氏が代々居城したという。
若い人たちが戦国武将の格好をしているので、流行の歴史おたくかと思ったら、白石城主片倉小十郎によるまちづくりの戦国武将コンテストのリハーサルらしい。


今年は色々あり、このところ体調もイマイチだったので、ひたすら温泉でまったりしていた5日間だった。
大分、元気を取り戻した。



やはり山形はずんだとさくらんぼ。
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名付ける

2010年09月20日 | my favorite things
意外に好みなのが、多肉植物。

その中でサボテンより、変わった葉の形、色や樹形の珍しさでサキュレントが好き。
私が寄せ植えしたものを、家にいくつか置いてある。

ところが、どれも名前を控えておかないので、はてさてこの変わった葉の名はなんだったかしらといつも考えてしまうのだ。

     


そんな矢先に、サキュレントの箱庭をいただいた。
植えられているのは、ほとんどがポピュラーな種類ばかり。
よくみかける物だから、この際に名前をと調べ始めてみたら…

付けられた名前のほうに惹かれそう! 

特に、その和名に…

断崖の緋牡丹だとか、大和美尼(ヤマトミニ) 我眉山、胡蝶の舞、ドラゴンブラッド、紅姫提灯、姫乱れ雪、王妃雷神、怒雷神、影法師、写楽、笹の雪 、帝釈天、屈原の舞扇 etc 
(実はそれぞれの違いが分からず、同じに見えてしまうものも有り)

その個体と名前から受けるイメージが合致する物、イマイチ納得できないもの、名前が先走っている感がなきにしもあらずだが、命名された方の想いが沢山詰まっているには違いない。


            

これが、「姫乱れ雪」だそう。

う~~ん。
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父を偲んで

2010年09月19日 | diary
亡き父が立ち上げ、30年以上続いている同業親睦会のゴルフコンペが、週末に開催された。

父は80を過ぎ、まして頚椎の手術を受けてからは、クラブを振ることは無理になった。
そして、自分が立ち上げた会を潔く退会。
お仲間と楽しんでいたゴルフを諦めざるを得なかった父の心情は、如何許りだっただろうか。

ところがこの夏の初めに、父を偲ぶゴルフコンペを開催したいからと、その許可を求めに幹事さんが訪れた。
それならば、父が趣味で描いていた油絵を何枚か記念に出したらどうかしら、と姉と相談。
手紙などもつけたほうが良いかしら?額縁は?なんてつらつら考えていたら、正直なところ、この夏の暑さでだんだん面倒になってきた。

するとコンペが近づいた先日、再び幹事さんが訪れて、父の絵を是非記念に出していただけたら嬉しいとのこと。

それこそ渡りに船。

父は正式に習ったことは無いが、私から見ても油絵は上手かった。
そんな油絵が、それこそ何十枚も事務所に残されている。

その絵を日頃お世話になった方や、クライアントに記念で差し上げるのが好きだった。
中には、アリガタ迷惑な人もいるかも(笑)

幹事さんも、個人的に欲しい絵があるのですがと言い出した。
欲しい方に差し上げ、飾ってくださることが、父への最高の供養の気がして、コンペ用にも数枚お持ちいただいた。

1泊したコンペも無事に終わったと、その足でお礼の挨拶にみえ、沢山のお土産と宿泊されたホテルの宿泊券まで戴いた。
おまけに、そのホテルは息子がいる市の海辺のホテル。
そして、優勝者を伺うと1位から3位は、特別に深く父にゆかりのあった方々。
幹事さんも、どこか因縁めいた事を感じます、と仰っていらした。

父を偲んで開催されたゴルフコンペの日、父は懐かしい皆とクラブを思いっきり海に向かって振っていたのだろうか。
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秋近し

2010年09月18日 | diary

  


洗濯物を干しながら、ふと空を見上げた。

わぁ~、キレイな青空!!

思わず口を付いて出た。

空の高さは、既に秋の気配がする。

自然に、タンゴの「青空」も浮かんでくる。

さて、これはウロコ雲? イワシ雲? 
  
 調べてみれば

イワシ雲、ウロコ雲、サバ雲も、みんな同じ。
小さな雲の塊がたくさん集まっている、巻積雲の俗称だとか。

見た目で区別をするそうで、私はイワシ雲のような気がする。

因みにこの雲が現れると、イワシが大量に捕れるそうな。

そう言われても、残念ながらここは海なし県(笑)


女心と秋の空…


秋の空の変わりやすい情景を、これまた変わりやすい女心になぞらえるけれど、確かにこのイワシ雲

みるみるうちに、消えていった。


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