また、やっちまった

2011年02月17日 | 小説


ネットで注文した本が届く。
それを開封した時に気がついた。

やはり、この本持っている……って。

注文する時に何となく見覚えがあったけれど、家の中や本棚をウロウロさがしてもみつからなかった。
なので私の勘違いだと思い、注文した次第。

しかし、皮肉なもので本が手に入った途端に、その本がすぐ見つかるのはなぜだろう?

こういうことって多いのだ。
私の本棚には、だぶってしまった本が何冊か。

おまけに、見つかった本には付箋までついちゃって……。

ふぅ~~~

               

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映画それとも再読?

2010年12月13日 | 小説

「ノルウェイの森」が映画化されて、現在話題をよんでいる。
観にいこうか迷っている。
そんな迷うほどの大ごとでもないけれど(笑)ポイントも溜まっているから無料で観られるし…

とりあえず、書棚から本を取り出し再読中。
20年以上も前の本だから、実ははっきりとしたストーリーの記憶がない。
よーく憶えているのは、書き出しの部分で、さすが「掴み」が良い。
とはいえ、村上の作品の中で、私にとってはあまり印象に残る作品ではなかった。
子育て中で忙しく、のんびり読書をする暇も無かったし、登場人物も多くて…

私はハルキストではないけれど、好きな作品はハードカバーだけではなく文庫本も揃え、思い出しては何度も読み返すほどのめりこむ。

ところで、この「ノルウェイの森」で気に入っているのは、赤と緑のビビッドな装丁だ。
即、本文中の、ビリヤード台の緑と、赤いN360が浮かぶ。
これをきっかけに、ゆっくり再読しましょう。

なのに、amazonに注文していた本が届いたところ。
読書の時間をなかなか取れないのが、目下の悩み。

やはり、映画を観にいちゃったほうが早いかも?

               

             

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我 思う

2010年05月09日 | 小説
「考えない練習」という題名の書籍が、巷でベストセラーになっているらしく
新聞に載っていたこの本の内容が気になり、買ってしまいました。
更に「休脳のススメ」の惹句にも惹かれ…

とはいえ、まだ全部は読んではいませんが。

よく脳が疲れる。
だから、脳にもリラックスをさせてあげた~い、という思いもあり。

子供の頃から、いつも何かしら頭の中で考えていた。
何を考えていたかと言えば、頭の中にふと思い浮かぶ下らないこと、そして子供ながら気になっている諸々の事。

そして、誰もが私と同じように考えているのだと思っていた。

以前、姉や夫に訊いたことがある。
見事に、ほとんどなぁんにも考えていないという回答だった。
ふたりは羨ましいほど、ポジティブで人の話もあまり聞かないが、くよくよとネガティブになっているところなど見たことが無い(笑)

著者は、まだ若い東大出の僧侶という経歴だそうな。
最初にこう書かれている

『私たちが失敗する原因はすべて、余計な考えごと、とりわけネガティブな考えごとです。』

確かに起きてもいないことを、起きてしまったらどうしましょう
とか
ああなったら、こうなったら…などと、どうでもよいようなことを考え過ぎて脳内のお喋りは止まらず、疲れてしまうのだ。

そして、これと言った根拠の無いことをつらつら考えて、あげくその考えで自分を縛り、これまた根拠の無い答えを出して、結果自滅(苦笑)

これも持って生まれた性格だと思う。

内容は仏教の僧侶ということで、仏教めいてはいるが。
考えすぎで思考を錆び付かせるのはやめて「考えない練習」の時間という充電を提唱し、その練習方法が綴られている。

美容室で頭をマッサージしていただくと、よく言われる。
「脳疲労していらっしゃるのね、酷く脳天がかたいわよ」って。
脳疲労している人は、血行が悪くなり頭が硬くなるとか。
反面、こんにゃくのような柔らかさの方もいるらしい。

しかし、ぼーっとしているより、取るに足らないことを考えているほうが、呆けなくてよいかしら?



我思う、故に我あり
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読書熱

2008年01月08日 | 小説
私は書店に近づかないことにしている。
ついつい「これって読んでみた~~い」などと思いながら、気がつけば何冊も抱えている事になるのだ。
だから入手はほとんどネットで。

ところが、近くのモールでバーゲンが始まり、アパレルショップを覗くついでに、中身検索をしたい本もあり誓いを破り紀伊国屋へ赴いた。
それが運のつき。
検索したい本を、店内で検索をしたら在庫はなし。

仕方なくぐるぐる店内を回っていると、なんと本から手が出てオイデオイデと手招きしているではないか。
結局、雑誌1冊と文庫本4冊GET。

週刊文春のミステリーベスト外国部門の3位だったトマス・クックの「石のささやき」
クック好きですね。ほとんど読んでいます。
しかし、暗い。
いつも悲しくなるくらい暗い内容だけれど、彼の描く人間や家族のドラマには惹かれてしまう。
静謐な雰囲気の中に、人間の心の闇と狂気が描かれ、その美しい的確な比喩にも惹かれてしまう。

桐野夏生の「I'm sorry,mama」
「性悪女の一生」だと解説で島田雅彦が書いているが、結界を越えてしまう人間の生き様ってこれまた興味を惹かれる。そして書くことの勉強になるのです。

いつかは読みたいと思っていた柴田翔の「されどわれらが日々ー」
なかなか読むきっかけが無かったのだ。
何回かその機会はあったけれど…昔の青春時代をつきつけられるような気がして何故か避けていた。
まだ読んではいないけれど、おおよその物語は知っている。
しかし、この本を現代の若者が読んだらどんな感想を持つだろう。
今回つい買ってしまったのは、帯封の惹句だった。
   君は「されど」を読んだか
まるで、私に向かって言われているようで、今回は買わざるを得なかった(笑)

そして村上春樹の短編「東京奇譚集」
最初の1遍、「偶然の旅人」をパラパラと呼んでいたら、村上春樹が経験したピアニストのトミー・フラナガンへの神懸かりな偶然のエピソードが出ていた。

ところが、私にも今夜あったのです。
不思議、それともやはり偶然?
マイミュージックに入れてあるジャズピアニストの小曽根真のアルバム「WALK ALONE」を聴きながらキーボードを叩いていた。
マニキュアがはげているのに気付き塗りなおそうと、乾く間にテレビでもと付けたら『あしたの、喜多善男』というドラマをやっていて、ジャズクラブのシーンにめちゃ上手なピアノトリオが「ALONE AGAIN」を演奏をしていた。
小曽根真的な弾き方だわと思っていると、映った顔はピアニストはやはり彼だった。
PCからもテレビから同時に小曽根真の演奏が聴こえ、同じ人の演奏がダブるのも不思議といえば不思議な偶然。

そんなこんなで、手に入れた本を全部読む暇があるのかしらと思うけれど…

そういえば、今年になってから角田光代の「八日目の蝉」も購入して
ベッドサイドに2ページほど読んだ本がスタンバっていたのを思い出した。

1日が30時間くらい無ければ、結局何もクリアできなそう。
トホホ・・・
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今日は三島由紀夫について

2007年10月13日 | 小説
美術友達のというより、私の幼友達のMさんに誘われ、都美術館で今週から開催された「フィラデルフィア美術館展」へ出かけた。
Mさんは幼稚園から一緒の長~い友達。
つまり、私の友達の原点。
感性が似ているので、話の中で無駄な説明の必要が無いのが嬉しい。
そんなMさんとの無理をせず付き合える関係が、いつも私にとっては心地よい。

○○美術館展と名のつくものは、大体ハズレが多い。
保険などの関係で、傑作は呼べないのかもしれないけれど。
今回の傑出した作品は、ルノワールの「大きな浴女」、マティスの有名な「青いドレスの女」、ドガのブロンズ像「14歳の小さな踊り子」。
ドガのブロンズ作品というものを、初めて観た。
ドガの死後にアトリエで見つかった作品を、後に鋳造したらしい。
これは2人ともお気に入り。
Mさんとこの美術展はイマイチだったわねと言いながら、彼女の習っている油絵の事や、今読んでいる小説や観た映画の話しで盛り上がった。
感性が似ていると、最近観た映画も同じなのに驚く。

帰りの電車の中で、途中から乗車した高校生が鞄の中から、ブックオフの超目立つまっ黄色の袋を出した。
その袋を見ながら
「今時の男子高校生って、ブックオフでどんな本を買うのかしら?」
「そりゃ、コミックでしょ?」

私は、人が選ぶ本に興味がある。
書籍もファッションと同じように、その人のセンスが如実に出るような気がする。

まして、活字離れをしているという、イマドキの若者が読むものとは…(興味しんしん)
いそいそと、彼が袋から出した文庫本は、なんと三島由紀夫の「仮面の告白」!!!
確かに、男子高校生が読むには「仮面の告白」はグッドタイミングかも???
最近の若者は純文系をあまり読まないらしいが、軽く読める物で簡単に満足しないで欲しいと思う。

しばし、Mさんと三島の話題。
彼女が好きな作品は「午後の曳航」だとか。
私は短編の「真夏の死」
この作品には、特別な思い入れがある。
というのは「真夏の死」にはトラウマがあり、読んでいるとそれを思い出して息苦しくなってくる。
最近、やっとその思いは薄まってきたけれど。
そのくせ、夏になると必ず開いてしまう小説のひとつなのだ。

何故か、私はここへきて三島づいている。
先日、小説の先生との会話の中で、三島の遺族から出版差し止めを求める訴訟を起こされ、絶版となった本の話題になった。
そういえば、かつてそんな事があった…と徐々に思い出しながら、「剣と寒紅」をamazonで378円で買ってしまった。

Mさんとこうして出かけたのは、ちょうど1年ぶりだった。
私と別れると、Mさんは御父上を介護する日常に戻っていった。
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