生きる事より、最近は死について考えることのほうが多い。
日ごとに老いていく父。父を見ていると、年齢を重ねることがどういう意味なのかもわかってくる。
父はこれといって持病がある訳ではない。しかし、自然の摂理で体力は無くなる。
足は重くなり歩くのさえままならない。指先も上手く動かない。年若い友人のほうが先に逝く。
父ほど、幸福な人はいないとわたしは思うが、本人はそうは思えないらしい。
老いを認め、老いと共存しようとしないところに父の辛さがある。そして父は、もういつ死んでも良いという。しかし父は死ぬ事も無く、日々体も心も弱くなりつつ生きている。でもわたしには父の気持ちが理解できる。
自死した江藤淳が言っている。
「生きることに意味があるから生きているのではない。
意地で人が生きられることを自分に納得させるために生きているのだ」
そういうものかもしれない。生きるってことは・・・。
「生きるのは、もういい」・・・そう思いながら生きているのもまた辛い。
日ごとに老いていく父。父を見ていると、年齢を重ねることがどういう意味なのかもわかってくる。
父はこれといって持病がある訳ではない。しかし、自然の摂理で体力は無くなる。
足は重くなり歩くのさえままならない。指先も上手く動かない。年若い友人のほうが先に逝く。
父ほど、幸福な人はいないとわたしは思うが、本人はそうは思えないらしい。
老いを認め、老いと共存しようとしないところに父の辛さがある。そして父は、もういつ死んでも良いという。しかし父は死ぬ事も無く、日々体も心も弱くなりつつ生きている。でもわたしには父の気持ちが理解できる。
自死した江藤淳が言っている。
「生きることに意味があるから生きているのではない。
意地で人が生きられることを自分に納得させるために生きているのだ」
そういうものかもしれない。生きるってことは・・・。
「生きるのは、もういい」・・・そう思いながら生きているのもまた辛い。