【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

想い出のトランク

2006-09-12 13:45:53 | ちょっとアンティーク
   昨夜は、これから欠け行くお月様の、
  ちょっとした天体ショーに、
  しばし見とれていました。

   この8日が満月でしたから、昨夜は3日目。
  と言うことは、座って待つと言う、
  「居待月」 ですね。

   雲間に浮かんだり、消えたり・・。
  グレーの空とダーク・グレーの雲。

   その間からパッと顔を出す青白い月と・・
  見ていて飽きません。

   満ちて行く月には名前がないのに、
  欠けて行く月にはある名前。

   人間は、失う物には、どうしても
  哀惜を覚えてしまうのでしょう。

   翻って今日の空。
  昨夜の雲行きから心配していた通り、
  この時期としては気温は低いのですが、
  もう慣れっこになってしまった、
  不安定な天気です。

   そんな中で、ハイビスカスが元気です。
  昨日の赤に続き、今日はオレンジ。

   それも一気に3輪も咲き、
  今日の灰色の空に彩を添えています。

   まだまだ沢山の蕾を付けていて、
  「私を忘れないで・・」 
  と言っているかのようです。








  


 

   





   ところで、私の好きな物に革のトランクがあります。
  先日の古い、トランクも、まさにそうですね。

   昔の見るからに重厚なトランクは、
  職人さんが、一針々、心を込めて作った
  手の温もりがあり、ちょっと重いけれど、
  何とも言えぬ味わいがあります。

   私は、幼い頃から変わった物が好きだったようで、
  ある時は、弁当箱だったり・・そしてこの赤いトランク。
  父にねだって買って貰った、想い出の品です。



   上の写真のトランクも勿論、
  現役です。

   これも実家に転がっていた、
  大きな壺に重ねて、
  見せながらの収納です。

   きっと アン も、
  これと同じような物を抱えて、
  アボンリーにやって来たに
  違いありません。

   まだ幼いアンが、
  こんなトランクにちょこんと座って、
  マシュウおじさんの迎えの馬車を待っている姿が、
  目に浮かびます。