【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

空っぽの時間

2006-09-18 12:22:05 | ちょっとアンティーク
   強烈な風をもたらした台風は、
  どうやら日本海へ抜けたようです。

   こちらは晴れ間が覗いていますが、
  相変わらず風は強いです。
  それも湿気をたっぷり含んだ生暖かい風です。

   それにしても、この所の一週間の早さは、
  一体どうしたと言うのでしょう。

   昔の一週間が一日、一ヶ月が一週間? 
  の慌しさです。







  








   写真の時計を使っていた頃は、
  どんな時間が流れていたのでしょう。

   振り子のカチ、カチ・・と、時を刻む音。
  5分や10分、進んだり遅れたりしても、
  どうってことない、それさえも想定内だった時代・・。

   現代のように、0.1秒の狂いもない
  正確な時計に越したことはないけれど、
  同時に心の余裕も、なくしてしまったのかも知れません。

 




   「・・・一体夏はどこへ行ってしまったんでしょうね? 
  あの春の夕方、さんざしを持って帰って来てから
  一日も経っていない気がするのにね。

   小さい頃、あたしは夏の一方の端から
  もう一方の端を見ることが出来なかったのよ。
  果てなく続く季節のように、
  あたしの前に広がっていたんです。
  今じゃ、『片手の幅だけ、一つの物語』 だけですわ。」


 



   でも アン のこの言葉、“素敵な遊び時間” の中でのこと。
  楽しいひと時が、アッと言う間と言うのは分りますが、
  そうでなくても・・今は、駆け足で過ぎ去ってしまうのです。