【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

季節の貌

2009-12-10 18:08:58 | 心の宝石箱


   朝の空の美しさは今日も健在です。
  そろそろお天気も下り坂・・なんて、
  お聞きしていましたから少々、
  心配していましたけれど・・。

   とは言っても時間の経過と共に、
  天気予報通りの空になって来ました。
  ただ暖かさは変わりません。

   ところで昨日は、『アンの世界』
  にも例外がある事を記しました。


   最近、とみに地球温暖化が
  叫ばれていますが、一説には、
  寒冷化の方が怖い・・と、
  説いていらっしゃる方も。

   確かに暖かければ、
  植物は生育しますから食物の
  心配は、なさそうですものね。

   北極や南極大陸の氷が
  溶けては叶いませんが、
  何事も程々という事でしょう・・。

   しかしながら・・改めて 『アンの世界』
  紐解いてみますと、12月の暖かさをうたったもの、まだまだあるようです。

   “・・・晴れた 12月 の夕方で、秋のように暖かだった。
  雪はまだ一度も降らず、屋敷からなだらかに傾斜している、
  うねうね長く続く牧場は豊かな褐色をしていた。
   
   黒ずんだ森、物思いに耽る牧場、
  かつては花咲いた肥沃な谷間などに、
  一種の魔力のこもる静寂が、
  目に見えぬマントのように掛かっていた。
   
   大地は働いた後の骨休みの眠りをじっと待っている
  疲れた老人を思わせた。
   海では、どんより赤い夕焼けが薄れて薄黒い雲だけとなり、
  岸に砕ける柔らかな波の音が夕風に吹き送られて来た。・・・”

                                        【「アンをめぐる人々」 6.】

   そうそう私事ですが、今日から外壁工事に入りました。
  暫く空の写真は無理かも知れません。庭の花も・・。

   そんな風に思っただけで、無性に悲しい気分。
  当たり前のように写真を撮り、又これも当たり前のようにブログに載せる・・。

   たったそれだけの事ですが、それがどれだけ貴重な事なのか・・
  今、分かった気がします。~なんて。

   たかだか1週間から10日辛抱すれば良いだけですのに。
  そう言えば・・我家の後ろにお住まいの奥様も言っていらっしゃいましたっけ・・。

   内装工事だったのですが、家の中に居場所がないと・・。
  まだまだ家の中にいられるだけ、ましかも知れませんね。


  

   
   珈琲片手に、パラパラと・・そこら辺の本をめくっていましたら・・
  次のような文章の載っている、エッセイ本を見つけました。
  手描きのイラストと共に、気楽に読める本です。

   ある点など・・妙に、納得してしまったり・・。
  日本人って、ある意味、生真面目なのですよね。

 【季節の喜び】
 何事もそうだけれど、こうなったらこれ、これにはこれ、という
決めつけはしない方がいいように思える。・・・ 略 ・・・

 季節感を大切にする。日本人は殊の外、季節感にこだわり続ける。
去る季節を惜しみ、旬を喜び、そして訪れる季節に思いを馳せる。
それが下敷きになって日本の美意識が形成される。

 昔からずうっと。そしてこれから先もずうっと。
果たしてそうかな、と少し不安になる。
無理矢理季節を統一させようという働きが我々の感覚を麻痺させて
いるような、そんな気がする。
 
 そう心配しながらも、少し寒くなったら、少し暑くなったら、
エアコンのお世話にならないといられない体質が
作られてしまった。・・・ 略 ・・・
            【「ちょっと憧れ、こんな暮らし方」~西村玲子】