雨の週末となりました。それにしても暖かいこと!
起床時の居間の温度は、何と17度。暖かい雨となりました。
ただ今日も道端には紅葉(もみじ)の華。雨は、紅葉の雨も降らしたようです。
これで最後? と思って見上げましたら・・まだまだ残っています。
でも、もうそろそろ時間の問題ですね。
“・・・アンが目を覚ましてみると雨だれが部屋の窓に打ちつけ、
池の灰色の水面は拡がる波紋で覆われていた。
丘と海は霧に隠れ、全世界は薄暗く、物淋しく思われた。・・・”
【「アンの愛情」 第3章】
こちらは灰色の景色に紅葉の “紅” は、鮮やかです。
灰色の中の華・・といった所でしょうか・・。
さて、今日は雨。こんな日は、自ずと蝋燭に。
つい 【先日】 も、ある実業家の(蝋燭に関する)お話を紹介したばかりですが、
この蝋燭、癒やしばかりか、精神集中にも良いようですね。
それは、焔の芯一点に光が集中しているからでしょうか・・。
それだけでなく、焔は人々の心をも寄り添わせる、
不思議な力を持っています。
この力が神様に結びついているからこそ、
仏教でもキリスト教でも蝋燭の光は、
欠かす事の出来ないものなのでしょう。
という訳で、10日振りに
『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 を
開店致します。
今日も、
“和” を意識したものとなりました。
となれば、土物のカップで。
こんな色ですが、信楽焼です。
そうそう今日のタイトルの
「陰鬱の美」。
“「和」 とは、「陰鬱の美」” だと言った、谷崎潤一郎の言葉です。
「陰鬱」 とは鬱陶しく晴々しないさま・・
それを美にしてくれるのですから、「和」 って素晴らしいです。
「陰影の美」、「翳(かげ)りの美」・・とでも言いましょうか・・。
五感で感じる心地良さ、光と影の偶然の面白み、はたまた人の手による調和。
これらは和独自のような気がします。
ところで、「引戸」 って、日本独自のものなのだそうですね。
「ガラガラ、ガラ・・」 今では懐かしい音を伴うこの建具、韓国にもないそうです。