【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

陰鬱の美?

2009-12-11 18:40:58 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編


   雨の週末となりました。それにしても暖かいこと!
  起床時の居間の温度は、何と17度。暖かい雨となりました。

   ただ今日も道端には紅葉(もみじ)の華。雨は、紅葉の雨も降らしたようです。
  これで最後? と思って見上げましたら・・まだまだ残っています。
  でも、もうそろそろ時間の問題ですね。

   “・・・アンが目を覚ましてみると雨だれが部屋の窓に打ちつけ、
  池の灰色の水面は拡がる波紋で覆われていた。
  丘と海は霧に隠れ、全世界は薄暗く、物淋しく思われた。・・・”

                                           【「アンの愛情」 第3章】

   こちらは灰色の景色に紅葉の “紅” は、鮮やかです。
  灰色の中の華・・といった所でしょうか・・。



     さて、今日は雨。こんな日は、自ずと蝋燭に。
    つい 【先日】 も、ある実業家の(蝋燭に関する)お話を紹介したばかりですが、
    この蝋燭、癒やしばかりか、精神集中にも良いようですね。

     それは、焔の芯一点に光が集中しているからでしょうか・・。
    それだけでなく、焔は人々の心をも寄り添わせる、
    不思議な力を持っています。

     この力が神様に結びついているからこそ、
    仏教でもキリスト教でも蝋燭の光は、
    欠かす事の出来ないものなのでしょう。          

   という訳で、10日振りに
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 を
  開店致します。

   今日も、
  “和” を意識したものとなりました。

   となれば、土物のカップで。
  こんな色ですが、信楽焼です。

   そうそう今日のタイトルの
  「陰鬱の美」
  
   “「和」 とは、「陰鬱の美」” だと言った、谷崎潤一郎の言葉です。
  「陰鬱」 とは鬱陶しく晴々しないさま・・
  それを美にしてくれるのですから、「和」 って素晴らしいです。
  
   「陰影の美」、「翳(かげ)りの美」・・とでも言いましょうか・・。
  五感で感じる心地良さ、光と影の偶然の面白み、はたまた人の手による調和。
  これらは和独自のような気がします。
  
   ところで、「引戸」 って、日本独自のものなのだそうですね。
  「ガラガラ、ガラ・・」 今では懐かしい音を伴うこの建具、韓国にもないそうです。