【華の乱舞】
【紅葉の絨毯】
・・・今は 秋も終わり で、森の木の葉は落ち、 牧場の草は枯れて褐色になっていた。 太陽は、黒ずんだ森の後ろに紫色と金色の、 華やかな光に包まれて沈みかかっていた。 【「アンの青春」 第8章】 |
これまでとは一転して、
見るからに寒々しい空で明けました。
春のように穏やかだったそれは、
荒々しい冬の空に。
それでも、灰色の空の隙間から、
一たび太陽が顔を覗かせれば、
まだまだ彩り溢れる庭は見違える
ように華やかさを増します。
12月に入って、
もう10日にもなるのですね。
『フィリパの言葉を借りれば
「ひゅーと唸りを立てて」
飛び去った』
【「アンの愛情」 第9章】
~なんて、なってしまうのでしょうね。
心してかからなければ・・。
ところで昨夜は夜目にも鮮やかだった
紅葉(もみじ)の “紅”。
一夜明けて、庭一面の、
紅葉の絨毯には息を呑みました。
それでもまだ3分の1くらいは残っているでしょうか・・。
玄関先と階段は急いで掃きましたが、庭は暫くこのままにして置きましょう。
そうそう、写真は紅葉を背にして逆光に佇むリラ版 「白い貴婦人」。
葉っぱが落ちて向こうが透けて見通せるようになって来ました。
こちらのセージが良い例でしょう。
上の写真は、つい1週間前のもの。
(左は今日の写真)
秋も終わり・・
今がまさしくその季節でしょう。
それなのに、こちらの秋は
なかなか終わりません。それどころか・・
「森の木々は黄金色に
染まり、牧場の草には、
まだまだ小さな花が
沢山咲いています」
~とでもなるのでしょうか。
せいぜい 「移り目の刹那」 を
見落とさないようにしなければ・・。